「根付」
根付とは巾着やたばこ入れ、印籠などを常に帯に挟んで下げる時、落ちないようにその紐の端に付ける留め具。「帯ばさみ」とも呼ばれ、珊瑚、瑪瑙(めのう)、象牙などを材料にして精巧に彫られたもの。彫刻としては日本独特の稀有な品だった。私も東京国立博物館常設会場にあった皇族所有の品々に感心感激したものだった。これらの芸術品も明治維新に大量に海外に流出してしまったと言われている。
ということで東京国立博物館に再度お伺いし「高松宮コレクション」を観て来た。貴重なものばかり。(写真:高松宮コレクションの根付1)
(写真:根付2)
ちょっと面白いのがあったのでご紹介しよう。最初が「うさぎ」が毛繕いしている場面。なんと挟みを持っている。(写真:うさぎの毛繕いの根付)
次が象牙で出来た「うさぎ」だ。二匹が仲良くしている。(写真:うさぎの根付)
そしてこれは何なのだろうか?なんとヤモリだという。(写真:ヤモリの根付)
本当に手先が器用な職人さんが造った正に職人技の「根付」、日本伝統の品でした