「ボッティチェリ展」

「ボッティチェリ展」
上野の「東京都美術館」で開かれている「ボッティチェリ展」に行って来た。私が初めてボッティチェリの絵に出会ったのは、就職した総合商社の16階の建物の廊下だった。恐らく日本でボッティチェリの絵を所有しているのはここだけだろう。勿論今回も出展されていた。その絵の名前は「美しきシモネッタの肖像」だ。美しい絵だった。そしてその後イタリア出張時にフィレンツェの「ウフィッツィ美術館・ボッティチェリの部屋」で観た絵画は驚きだった。イタリアのルネサンス文化の真髄に触れた思いだった。勿論その中心の絵で一番有名なのは「ヴィーナスの誕生」だ。(写真:ボッティチェリ展1)

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流石、美術館内はかなりの人手だった。それにしてもこれだけのボッティチェリの絵が集まるのは本当に大変なことだろう。聖母子の絵画を中心としたルネサンス期のボッティチェリの作品はその美しさもさることながら、色彩や顔の輪郭の素晴らしさ、本物の人間を象徴的に描き出す手法には感服せざるを得ない。人間を描くにはこういったことなのか、そして聖母マリアと幼子キリストの数々の絵にはキリスト教徒でない私でも感動を受けてしまう。この展覧会は見逃せない。恐らく二度と日本に来ることはないだろう。是が非でも観て頂きたい絵画展でした。(写真:ボッティチェリの自画像)
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ボッティチェリの他、師匠だった「フィリッポ・リッピ」や、その息子「フィリピーノ・リッポ」等の絵画も多数あり、また「ボッティチェリ工房」の絵画もあり、決して損はしないと思う。必見の絵画展です。4月3日まで公開しています。