「自宅から銀座まで歩く、その4」
「築地から銀座へ」
さあ築地を過ぎれば銀座はもう直ぐだ。高速道路の上から「新橋演舞場」が観える。この辺は歌舞伎のメッカだ。(写真:新橋演舞場)
数年前に建替えられた「歌舞伎座」は今日は稽古日のようだ。昔この辺りは「木挽町」と言われていて歌舞伎で華やかな土地だったという。(写真:歌舞伎座)
歌舞伎座前を過ぎると「昭和通り」だ。その名の通り、関東大震災の後、昭和になってから大きく広げられた道路だ。日本の中心だった江戸の町の道路は基本的に今の道路と同じだ。昭和通りは江戸時代は川があった場所だ。この川の両側を含めて広い道路にされたらしい。地図からはそう読み取れる。この川の東側が木挽町だった。昭和通りから南を見ると汐留の高層ビル群が観える。明治初期に「新橋―横浜」間に蒸気機関車が走った時の始発駅「新橋駅」が汐留から発掘され今もその一部が残されている。(写真:汐留方面)
昭和通りを渡ると「三原橋」だ。ここに昔は「三十三間堀」という小さな川が流れたが、今は完全に埋められている。(写真:三原橋付近)
中国人らしい外国人観光客が大きなスーツケースを曳いて歩いていた。今を象徴する光景だ。銀座周辺は大型バスの駐車場がないので、観光客相手のバス業者は大変だろう。一時停車のために道路は混雑するし、「爆買い」も日本経済には嬉しいが、一般庶民には駐車違反の迷惑の方が大きい。(写真:観光客)
銀座4丁目交差点、ここが銀座の中心部、日本の繁華街のメッカだ。(写真:銀座4丁目)
三原橋には以前地下に映画館や飲食店があったが、今は埋め立てられている。耐震性向上のためだという。4丁目周辺も日産のビルがリニューアルの真最中だ。反対側の「和光」は以前のままでどっしりと建っている。クリスマスが近いので4丁目の和光本店の裏の別館では高級チョコレートを売っていた。(写真:和光のチョコレート)
和光本店のデコレーションもクリスマス風だった。(写真:和光のデコレーション)
昔のようにクリスマスイブを大騒ぎする風習はなくなった。自宅で過ごすかホテルで過ごすかは別としても親しい人たちとでゆっくり過ごすのがいいのだろう。さて、こうしてこの日の自宅から銀座までの約1時間の散歩を終え、ちょっぴり汗ばんだ私でした。