「癌闘病記ーNo1」

「J  REPORT 2024 2月第2週号」
「リタイアメント・ノート 14年8ヶ月目」
「VOL.1353 SINCE  AUG.12th、1983」

「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。㔟古口
勿論「癌になるな」もでしたね。

「癌闘病記―No1」
能登半島地震と航空機事故からあっとう間に2月になってしまった。私の闘病生活も約8カ月になろうとしている。都度ご報告してきているが、これからは関連性を求めて連続してお話しを続けて行こうと思う。
先日、大阪時代からお付き合いのある大先輩のY氏からご丁寧な手紙を頂いた。勿論励ましの手紙だったが、ご本人も癌で闘病されているという。励みになりました。本当にありがとうございました。
昨年5月、人間ドックの結果医師から「完治不能の肝細胞癌で、ステージ2です。延命治療をしますか?」との発言に驚いたが、最初の治療は2種類の薬剤を点滴投与するもので、数カ月掛けた結果は残念ながら癌への効果はなかった。そこで飲み薬に替えての治療に移ったのだが、数週間を経て、これが癌の副作用かという大きな壁に突き当たった。本当に辛かった。余りの辛さに泣きたい気分だが、その影響は甚大だった。いくつか挙げてみよう。
「無気力、倦怠感」
自分自身はやる気のある人間だと思っていたが、全く身体に力が入らない。動きたくない。何事も気力が湧かない。結果一日中寝ていることになり、運動不足に陥った。こんなのは人生で経験したことがなかった。
「食欲不振」
当然食欲も全く湧かない。食べることが出来ないし食べたいとも思わない。結論からするとこの半年で約10kgも体重が減った。筋肉がなくなったので寒さが身に染みる。本当に寒いのだ。
「味覚の変化」
私は辛い物が好きだったのだが、辛いものは全く受け付けなくなった。逆に甘いものが欲しくて堪らない。また熱いものが食べられない所謂「猫舌」になってしまった。
まあこんな風な副作用のために今週は抗癌剤投与を中止した。2度目のことだ。吐き気がないのがまだマシらしいが、抗癌剤がこんなに恐ろしいとは思いもしなかった。
現在も断酒は継続しているから、数値も改善されているし良いこともあった。しかし、副作用とはこのように人を変えてしまうのだ。来週医師との話し合いで今後どうするのか決めるが、もう本当に抗癌剤はやめて欲しいと願っている今です。
泣き言ばかりで申し訳ありませんが、これが今の私の現状です。それでも頑張って生きるしかないのだろう。