「手前勝手世界食物語、第199話」

「佐膳」
「天麩羅とお蕎麦」が売りの「佐膳」は、西銀座の高速道路下の「インズ1」の地下にある。この場所は元々東京オリンピックのために出来た高速道路なのだが、川の上に造られたので「住所」がない。ただ単に「西銀座」という漠然として呼び名が住所なのだ。さて、「佐膳」は鹿児島が本店の店で、同じ地下にある「黒豚しゃぶしゃぶの1,2,3」と、「ステーキハウス素敵庵」が全て同じ系列なのだ。佐膳の本店は鹿児島市内、甲突川沿いにあり、同じ敷地内に「1,2,3」の店舗もある。元々は蕎麦屋が本業だったので、黒豚しゃぶしゃぶのタレは「蕎麦タレ」なのだ。本日のオーダーは、「野菜天麩羅のコース」とあとはアラカルトで「海老天麩羅」、「卵焼き」、「辛し蓮根」、「鴨焼き」、「鱧(はも)と、うつぼの天麩羅」を頼んだ。鱧は関西では夏場はよく食べられるが、流石「うつぼ」は初めて食べた。なんということのない淡白なものだった。3人組のサラリーマンが飲んでいたが、これが声が大きくて笑い声がまた超大声で迷惑千万だった。店の人に文句を言ってもらおうと思いお願いしたが、「暫くお時間を」ということで遂に大声のままだった。本当に食事場所と居酒屋と間違えている人種だから困る。他人の迷惑を全く顧みない男たちにただただ呆れる限りだった。勿論締めは「ざる蕎麦」だ。やはり蕎麦の味は田中屋と比べるとかなり落ちる。
以上、連休後半の東京から勢古口がお送りしました。

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