日比谷のJR高架下に名物の焼鳥屋がある。高架下の通路にその店はあり、「インテリ婆の店」と書かれている。これが不思議なことに冷暖房は全くない。上を通過するJRの電車の音に、もうもうたる焼鳥の煙が目に染みる。夏は路上にまでビールの箱を出し、その上に板を乗せてテーブルとしている。冬場は透明なビニールを垂らしているだけ。この店、驚きの一つは昼前から夜遅くまで年中無休で営業していると言うことだ。全く休みがない。そして昼間から焼鳥を食べお酒を飲んでいる人たちがいるということだ。そして更に驚くべきことはここの焼鳥は実際に店で串を刺しているということだ。普通は輸入物を使うと思うのだが、自家製の焼鳥と言うところが素晴らしい。午前中は仕込みなのだろうが、それを毎日やるのは本当に大変だろう。私は未だに店に入ったことはないが、殆ど毎日店の前を通っているのでいつも感心して観ている。大阪は梅田の地下街に「串揚げ」の店があり、これが立ち食い立ち飲みの店だが、昼間から客足が絶えないところがある。いつも前を通るたびに感心していたが、洋の東西を問わず飲み助たちの欲求は変わらない。