映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年26作目)
「やはぶさ」というものを主題に指定はいるが、このプロジェクトに関わった人たちの人間ドラマ風に仕上げている。なかなか感動の作品でした。
映画「ドラゴン・タトゥーの女」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年27作目)
今回の作品はハリウッドのもの。ご存知小説「ミレニアム」は全世界的にヒットした作品。既に現地スウェーデンでは三部作の映画化が終わっているが、今回は新しくハリウッドでリメイクされたもの。原作に忠実に作られている。一人のジャーナリスト「ミカエル」が名誉棄損の裁判で敗れた。しかし彼は国内最大の私企業の大立者から40年前の姪の行方不明事件を探って欲しいとの依頼を受ける。そんな彼と協力するのが調査員の「リスベット」は嘗て父親を殺そうとしたため禁治産者となっていた。そんな彼女とミカエルが見付け出したものはおぞましい事実だった。流石面白い映画でした。ぜひ3部作になるように期待しています。
映画「逆転裁判」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年28作目)
まるで漫画の実写映画を見ているようだった。駆け出しの弁護士が始めて弁護をしたのは小学校以来の親友だった。無事なんとか無罪を勝ち取ったのだが、弁護士の師匠格でもある先輩の女性弁護士が殺された。そして犯人に偶然訪れた女性弁護士の妹が疑われた。彼女の弁護士となった彼は法廷で次々と謎を解決して行く。
映画「キツツキと雨」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年29作目)
25歳の新人監督と還暦を過ぎた一人の「きこり」とのお話し。岐阜県の山奥の村に住むきこり、といっても当然チェーンメ[で木を伐採するのだが。そんな村に映画の撮影班がやって来た。監督はなんと25歳の新人。偶然知り合った「きこり」と「監督として成長していく若者」の姿を追う。映画は「ゾンビと人間との戦い」だった。
映画「ポエトリー」(銀座テアトルシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年30作目)
話題の韓国映画。60代の女性と中学3年生の孫との二人生活。女性はアルツハイマーの初期症状だと医師から言われる。彼女は詩を作る会に入会し、詩の勉強をし始めた。そんな折、孫が友人5人と一人の同級生の女生徒に性的枕sを加えた結果、その女生徒が自殺するという事件が起きた。そして慰謝料として一人当たり500万ウォン、合計3000万ウォンを支払うことになったと他の友人達の父親から言われる。生活補助を受け、アルバイトしている彼女にそんな金はなかった。詩を作ることの難しさを感じながら彼女は目で見たものをメモしていく。果たして彼女の行き先は?中々の問題作でした。
映画「51(ウーイー)世界で一番小さく生まれたパンダ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年31作目)
中国は四川省成都にある「パンダ基地」で双子の一人として産まれた51gの世界最小パンダを育てる人たちとパンダの生態を描く。私もこのパンダ基地に行ったことがあるが、成都は三国志の「蜀」の国の首都。「劉備、諸葛孔明、関羽、張飛」ら英雄らが活躍した土地だ。親と子の愛情が滲み出ているお話しです。
日経新聞2月17日夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「汽車はふたたび故郷へ」が5つ星、「メランコリア」が3つ星、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」が3つ星、「おとなのけんか」が4つ星、「TIME」が3つ星、「ピラミッド 5000年の嘘」が3つ星、「昼下がり、ローマの恋」が3つ星でした。
「シノプスシ162」
本「風雅剣」(上田 秀人 著) 徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年43冊目)「将軍家見聞役元八郎」シリーズ5
本「蜻蛉剣」(上田 秀人 著) 徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年44冊目)「将軍家見聞役元八郎」シリーズ6
遂にこのシリーズも完結を迎えた。八代将軍吉宗から九代家重と仕えた元八郎も今回は京都と江戸、そして江戸から金沢へと旅をすることとなった。
本「祝言日和」(佐伯 泰英 著) 徳間文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年45冊目)「酔いどれ小藤次留書」シリーズ17作目
50歳を越える小藤次の活躍が続く。
本「たどりそこねた芭蕉の足跡」(佐藤 雅美 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年45冊目)「八州廻り桑山じゅう兵衛」シリーズ7作目
この作家の江戸時代の時代考証は素晴らしい。だからお話しも常に面白い。大好きな作家の一人だ。八州廻りは関東にある幕府の直轄地を取り締まる役。それも足で歩き回るのだから大変だ。
本「深川芸者殺人事件」(風野 真知雄 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年46冊目)「耳袋秘帖殺人事件」シリーズ4作目
南町奉行「根岸肥前守」が書いている「耳袋」は人気の読み物だった。今回は深川と吉原の争いに巻き込まれて深川芸者が殺された。
本「寄場の仇」(早見 俊 著) PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年47冊目)
喧嘩ばかりで生きてきていた「美代次」は、遂に捕まって石川島の「寄場」に送られた。だが一年後引き取りに来たのは祖父だと名乗る有名な岡引きだった。美代次を親の後を継がせ岡引きにするというのだ。果たしてその結果は?