「手前勝手世界食物語、第267話」

ここのところ、「食物語」のネタが貯まっているので、一挙3編アップすることにしました。まあ、減量しなくちゃと思いながら、色々と食べ歩いていますね。多少食通になったかな?
「お彼岸はお萩を食べる」
大人になるまでは「甘党」だった私に、祖母と母が彼岸になると「お萩」を作って食べさせれくれた。大人の握り拳よりも大きなものだった。前夜から小豆を水にしたし、それを砂糖と一緒に煮、蒸し上がった「もち米とうるち米」を餡で包む。何個食べても飽きないものだった。秋のお彼岸の時は「お萩」と言われている。理由はこの時期に「萩の花」が咲くことによるらしい。そして当然ながら春のお彼岸の時には「ぼた餅」となるらしい。昔は本当にこの春と秋のお彼岸が待ち遠しかったことを思い出す。

「SIAMの生春巻」
日比谷の某ビルの最上階10階にある「タイレストラン」が「SIAM(シャム)」だ。まあ月に一回程度は行っているだろうか?この店、従業員も経営者もタイ人のようで、それでも皆日本語は上手い。いつも食べるのは「生春巻」と「タイ風冷奴」だ。生春巻は定番なのでご存知だろうが、タイ風冷奴は、お豆腐の上にタイ風の辛いタレと香草が沢山乗っていて、私は大好きだ。一つ店の人から聞いた話しなのだが、ちょっと辛い豚肉炒めに8分の1程度に切られた生のキャベツが添えられている料理なのだが、こうして出てくると日本人は生のキャベツに肉や野菜を挟んで食べているのを見て、タイ人のその人は驚いたという。「何故か?」と言うと、「タイではこのキャベツは口直しの意味であり、辛い味の物を食べた時に辛味抜きのために生のキャベツをかじる」というのだ。だから日本に来て「キャベツに具材を挟んで食べる風習」に驚いたという。タイでも同じことをしていると思っていた我々には驚きにことだった。どこのタイ料理屋でもこのようにキャベツに挟んで食べるように言われるのだが、本場は違うらしい。今度タイに行ったら確認してみよう。

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