「佃島風景」

その昔、「徳川家康」が江戸に入った折に、大坂の「佃」から連れて来た漁師達が住み着いたのが、「佃島」だ。隅田川の河口にあるこの島で、彼等漁師は「白魚」を取って将軍家に毎朝届けるという仕事を独占的にしていたという。何しろ「神君、家康公」直々のお達し、お墨付きだから、辞める訳には往かないだろうが、まあ逆に言えば名誉なことだったのだろう。そんな佃島も、今は高層マンション群が立ち並んでいる。手前には未だに漁師達の末裔が名物の「佃煮」を作って販売している店もある。正月3日にはこの島の神社から神輿が船に乗せられて練り歩く姿が観られる。これは江戸時代から続いている行事だということだ。400年続く行事、神事なのだろう。

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