「見舞いに来た栞ちゃん」

入院二日目の土曜日に孫娘の「栞ちゃん」が見舞いにやって来てくれた。病室までは入って来れないので、面会スペースまで車椅子で出掛けていった。孫娘は全く何のことか分からないのだろうが、もう生後11ヶ月経っており、1mほどは歩けるようだ。子供の成長は早い。歯もどんどん生えてきており、本当に成長が楽しみだ。

「坂道とプール」
私の実家は横浜は東横線白楽駅から歩いて10分ほどの丘の上にあった。子供の頃、駅前からの坂道を自転車で登るのは大変なことだった。それが小学4年生頃から楽に登れるようになった。驚きだった。もう一つ、近くに市営プールがあった。今でもあるのだが、その市営プールには夏休みには毎日泳ぎに行っていた。ある夏、泳がずに歩いてプールを横断すると水が口の際まで来ていて、あっぷあっぷして漸く横断出来た。ところが翌年の夏になったら、もうプールの水は顎の下にまでしか届かなかった。これが成長なのだろう。自分でも自分の成長に驚いた瞬間だった。「ああ、もう、子供じゃないんだ」と思ったものだった。白楽駅前には「白鳥座」という映画館があり、そこから坂道を登ると今も「白楽マンション」というのが建っている。そこには作家の「五木寛之」氏が今も住んでいるはずだ。坂道の上に交番があったが、今はない。交番から先は平坦な道で右側には「公園と動物病院」があり、左手には「モルモン教」の教会がある。また坂道になり、その坂の途中には女優の「岸恵子」さんの自宅があった。坂を登りきった道を暫く行くと我家への折道になる。昔はこの丘の頂上から富士山が見えた。今は家が一杯建ってしまってよく分からない。この家に一歳から大学を卒業する22歳まで住んでいた。今は父も母も亡くなり、妹家族が住んでいる。

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