「手前勝手世界食物語、第295話」

「東京Kの鯛茶」
高島屋日本橋店で開かれていた「物産展」に有名料亭の「東京K」が出店していて「鯛茶」を食べさせていた。いつも通り京都「花折」の「鯖寿司」を買い求めた後、Kに立ち寄ってみた。期待していたのに、全く期待外れだったし、こんなに不味い鯛茶を食べたのは初めてだった。全くなっていなかった。食べ終えて板前さんに「博多のとは全く違うね」といったのにきょとんとしていたので、「鯛茶は博多の名物料理ですよ。ご存知ありませんか?福岡ではどこのゴルフ場でもレストランに鯛茶があるよ」と言ったが、全く知らなかったようだった。何が不味かったのかというと「胡麻味噌たれ」に鯛が漬けてあるのだが、この「胡麻味噌」と言うのが不味いのだ。折角の鯛が台無しだ。これは本場博多の鯛茶を食べたことがない調理人が「K」という名前だけで造り出したとんでもない「まがい物」だと思う。あんなものも堂々と出すなよ、Kさん。名前が廃るよ。とはいえ何年か前に大阪の同名の店が問題起こしたなあ。ああ、博多「割烹 よし田」の鯛茶が食べたいよ。「東京K」の鯛茶@2520円、博多「割烹よし田」の鯛茶@1100円でした。
以上、春だといえば、冬に逆戻りする東京から勢古口がお送りしました。

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