「栗の話し」

「栗の話し」
縄文時代の専門家だと言う人がNHKラジオで話していたが、私も2度ほど訪れたことがある青森の「三内丸山遺跡」は人工的栗林の中にあったという。調査の結果、栗の種子が層になって周辺の地下から大量に見つかっているというのだ。また栗の木は約100年で直径1mにもなり、建材としても非常に強度の高いものだというのだ。大型の見張り台や保存庫、集会室のような建物の柱や梁は栗の木で造られていたという。
数千年に亙る三内丸山遺跡での縄文人の生活に栗は欠かせないもので、秋に収穫された栗の実は保存食(焼き栗、乾燥栗等)としても用いられ、重要な栄養源となっていたというのだ。稲作が定着する弥生時代までの縄文時代ではこの地方では栗が主要栄養源であり、且つ人工的に栗林が造成されていたということに驚くばかりだ。カロリー源がなければ人口は増えない。数千年に亙る歴史があるということは確実に得られる栄養源が欠かせないということだ。
以上、なかなか秋が来ない東京から勢古口がお送りしました。