第七日目(11月27日、水曜日)

午前3時半起床。早速星を観に出掛ける。満天の空には星と三日月が煌々と光っている。ありましたよ「南+字星」と「偽南+字星」が。「オリオン座」もよく観える。素晴らしい星空だ。早起きした甲斐がありました。昨日はクルーズでワインをかなり飲んだのに、食事の時に更にボトル一本飲んだので、ちょっと二日酔い気味だ。このホテル、冷蔵庫もバスタブも冷房もついていて立派なホテルだ。今も冷房がギンギンに効いている。昨日の気温は30度を超えていたらしいが、湿度がないから決して暑くはない。朝、ホテルの中を散歩すると、直ぐに子供をお腹の下に抱えた「ヒヒ」に出会う。つきまとうと母親が私を威嚇する。その他、鹿の一種の「インパラ」や「イノシシ」にも出会う。ヒヒは沢山いた。ボツワナに向かうが、途中で「キリン」と「シマウマ」に出会う。これも群れで暮らしていた。ジンバブエ出国、ボツワナ入国。ボツワナは一人当たりGDPがアフリカ第3位、年間約80万円強だという。南アフリカよりも若干上(南アは80万円)だそうだ。理由は英国より独立後、ダイヤモンドが発見され、その原石の輸出によって国家財政基盤が築かれたという。ダイヤ様様という訳だ。ボツワナの「チョベ国立公園」で4駆のトヨタ・ランドクルーザーに乗り換え、いよいよ動物たちとのご対面だ。いました、いました。早速「インパラ」「いぼイノシシ」がお出迎え。チョベ川沿いの草地に本当に多くの「アフリカ象」がいた。集団で水を飲んだり、草を食べたり、水辺で泥を掛けたり、或は水浴したりと思い思いの姿でリラックスしていた。聞くと4日前までは雨で象たちは60kmほど離れた山にいたが、雨が止んだのでここまで来たのだという。しかし一頭の象の死体があった。水まで後数メートルで力尽きて死んだという。まだ一日も経っていない死体だった。これも自然の摂理なのだ。死体は他の動物たちの餌になる訳だから。「カバ」も沢山いた。勿論水の中から顔を出していたり、陸で草を食んでいたりしていたが、これまた凄い数のカバだった。その他、「インパラ」「アンテロープ」「サバンナモンキー」、鳥では「エジプトガン」「アフリカカゲコウ」「ホロホロチョウ」「ウミワシ」等がいた。何しろ最初は象に驚いていたのだが、余りの数の多さに、最後には目もくれなくなったし、カバも多過ぎて飽きてしまった。今日一日で1000頭ほどの象を観たと思う。午後からはチョベ川の川下りとなったが、今度は同じ場所を川から見たのだが、象の大群は殆どいなくなっていた。丘のほうに行ってしまったらしい。象は妊娠期間22か月で120kgもの大きさの赤ちゃん象を生むが、シーズンが決まっている訳ではなく、年がら年中生むのだそうだ。象は一度に170?200Lの水を身体に蓄えることが出来るので、かなりの日数水なしでも生きられるという。だから60kmを3日間掛けて水場にやって来られるのだ。川の中州に体長3mほどの大型の「ワニ」がいて、我々の船が近くに寄り、皆で騒いでいたら、突然動き出し川にどぶーんと飛び込み潜って行ってしまった。昼寝の邪魔をしたらしい。さて、話しは変わるが、自動車だが、ジンバブエもボツワナも日本車が圧倒的だ。特にトヨタ車が完全に制覇していた。南アには工場があり、エンジン等の主要部品は日本?から持って来ているらしいが、大半は現地調達で組み立てているらしい。だから隣国のボツワナにもジンバブエにも南アから輸出されているのだろう。ボツワナの面積は日本の1.5倍だが、人口や約200万人というから少ない。さて本日は動物たちを自然の中で見ることが出来て本当に有意義な一日だった。地元のガイドが言っていたが、この地方で人を殺す動物のランクは、1位カバ、2位バッファロー(アメリカのバッファローと違い、角と角の間も固い骨で覆われていた)、3位象だそうだ。カバが一番の理由は川での魚釣りの時の事故らしい。

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