「六月大歌舞伎観劇」

「J  REPORT 2021 6月第5週号&7月第1週号」
「リタイアメント・ノート 12年1ヶ月目」
「VOL.1218 SINCE AUG.12th、1983」
「六月大歌舞伎観劇」
歌舞伎座で公開中の六月大歌舞伎第1部(午前の部)を観劇しました。相変わらず入場制限のため、大幅な座席数減でした。
第1部は「御摂勧進帳(ごひいき・かんじんちょう)」と、「夕顔棚」の二幕でした。(写真:K1)
最初の「御摂勧進帳」は、ご存知歌舞伎十八番の勧進帳が初めて七代目市川團十郎が演じた1773年より、70年も前に四代目團十郎が演じた「荒事」で、その前年に起きた「明和の大火」の後、江戸を襲った熱病により、約19万人もの人々が亡くなった疫病退散を願ってものだとか。内容は義経主従が頼朝に追われて都から奥州に下る途中、加賀国安宅の関の場での出来事。弁慶の活躍が素晴らしい。この疫病、「疱瘡」と見られ、疱瘡の跡がイモ洗いに似ていることから最後は大きな水桶の上で弁慶がイモ洗いのマネをして疫病退治を行う。(写真:K2)
(写真:K3)
2幕目の「夕顔棚」(川尻清澤作)は、夏の夕暮れ時、夕顔が咲く棚の下で、蚊遣りを炊きながら夕涼みをする老夫婦の会話を中心としているが、やがて盆踊りの若い衆が現れ賑やかに踊るという趣向。実は不思議だったのが、この踊りのシーンでの若い男女役なのだが、女性役は正に女性の雰囲気満点で恐らく女性が出ていたのではないかと思われるのだ。歌舞伎に女性が出るのか?疑問でした。女性の足首の細さはまるで女性でしたから、今でも疑問です。