「エフェソス」

第3日目(1月23日、木曜日)
「トルコの姿」
人口は約76百万人、国土は日本のほぼ倍。言語はトルコ語でこれは日本語やフィンランド語と同じウラルアルタイ語系で、文法上の並びは日本語と同じだ。人種的にはモンゴロイドで赤ちゃんのお尻の痣(蒙古ハン)もある。平均年齢は29歳と若い国だ。義務教育は12年間で、6歳から小学校4年間、中学4年間、高校4年間だそうだ。英語は小学4年から始めるとか。大学は195校あり、国立がその内の90校だそうだ。高校からは第三外国語の習得が始まる。因みに日本語を教える大学が30校ある。一人の女子が生む子供の数は2.2人だそうだ。人口を増やすことが国力増強の要だから、政府は子ども手当を沢山だして、支援しているという。だからまだまだ発展する国ということだろう。教育問題で「塾の存在」が問題視されており、2015年までには全ての塾が廃止されるという。教師の数は何と90万人もいる。また、有名私立高校の授業料は年間200万円にもなるのもあるという。大学も私立は年間100万円と高いそうだ。大学生の希望の職種は、工業関係のデザイナー、或はコンピュータプログラマー、エンジニア、そして教師だそうだ。なぜ教師か?というと休みが多くて年間の勤務は200日程度だからだという。逆に弁護士や医師が余り好まれていないという。20歳から徴兵制度による兵役が1年間あり、軍はNATOに属していて、75万人規模でNATO第二位の数だという。1923年の共和制移行後、文字は従来のアラビア文字(右から左書き)からアルファベットに替えた。またイスラム教の国だが、「政教分離」しており、「一夫一婦制」になっている。トルコを訪れる日本人観光客は年間10万人程度。イスタンブールで暮らすには収入が15万円は必要とのこと。地方だと5万円程度の月収で済むらしい。以上が基礎知識だ。
「エフェソス」
シルクロードの西の端、スタート地点が「エフェソス」だ。古代遺跡が山とあり、未だ発掘率は20%程度だという。ローマ時代には「クレオパトラやアントニオ」も訪れた土地だ。写真はエフェソスのメインストリートでクレオパトラも歩いた通りだという。毎度のことだが、道路の歩道の部分に「裸足の足の裏と矢印」が示されていて、「世界最古の職業」の場所が大昔からこの港町にもあったことを指していた。さてイエスの死後、「マリア様と聖ヨハネ」はこのエフェソスに逃れてきてこの地で亡くなったという、ヨハネの死後、「聖ヨハネ教会」が墓の上に建てられ、最近遺骨も発掘され、手の一部分はイスタンブールに保存されているという。また「マリア様の墓」もその内見つかるだろうと地元では噂されているが、その場所を知っている、或は知ろうとしている人は暗殺されているという。誰が?勿論バチカンだろう。バチカンはマリア様の墓がエフェソスにあるということは全く否定しているという。しかし摩訶不思議なことに「エフェソス」は世界遺産に登録されていないのだ。遺跡の規模、保存状態からしても世界第一級の遺跡なのに。疑問は深まる。さてこの町の街路樹「オレンジ」には実がたわわに実っているが、誰も採らないという。エーゲ海に面した風光明媚で温暖、交通の要衝でもあり、本当に豊かな町だったのだろう。地元の家の屋根には「温水器」が必需品の如く設置されていた。たわわな日光が眩しかった。

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