「白神山地」
次の日は、弘前に移動。しかしここでトラブル発生。予定していたバスが運行していない。理由は雪だ。積雪で道が確保されていないので、津軽峠まで行けないのでバスの運行は28日からだという。ふざけんなよ。インターネットにはそんなことは書かれていなかった。6月1日から運行していると思ってきたのに。そこで戦略変更してレンタカーに切り替えた。さーさんが知らない3人組を駅前から拾ってきた。都合5人で白神山地に向かう。困っていた人は助けようということらしい。 バスが走らないならば何らかの方法知らせてほしい。これは当たり前の要求だと思うが、どうしょうか?車で行けるのがまだ「アクアビレッジ」というところまでで、その先「津軽峠」までは未開通だった。アクアビレッジから徒歩で「暗門の滝」を訪れる。この「白神山地」だが、野生の「ブナ林」が中心のはっきり言って何もない自然しかないところだ。だから目玉は滝なのだという。積雪が多く、漸く先週末に第2暗門の滝まで行けるようになったという。確かに川沿いの道のあちこちに巨大な雪の塊がある。あとで地元のガイドさんに聞いたら、手作業で雪の塊、実際には氷の塊を崩し水を掛けて溶かしているのだという。そうして歩道を確保するという。約50分で第三の滝まできた。更に上に第二の滝があるというが、膝の問題もあるのでここまでとする。高さ20mほどの滝が流れ落ちていた。ビレッジに戻る途中で「岩魚(いわな)」の姿を見た。30cmほどの大物だった。この地区は動植物は保護されているので人を見ても逃げないのだという。ビレッジで岩魚の唐揚げを食べた。岩魚を塩焼きにしたものを更に素揚げしたもので頭からしっぽまで全部食べた。@300円は美味かったなあ。地元のガイドさん、お年は60代だろうが女性の方とお話ししたが、まず「暗門の滝」だが、元々は「按門の滝」と言っていたのだという。それが今では「暗門」となったのだが、諸説あり「暗い門」として立ち入りを禁止しただとか、第一の滝、これが一番上流なのだが、この滝が暗いので暗門としたとかあるそうだ。熊の話しを聞いたら、やはり出るそうだ。だから本当ならば鈴をつけて歩かないといけないとか。最近も山菜採りの人が熊に襲われ怪我をして救急車で運ばれたらしい。それから日本鹿がこの辺りにも出没し始めたらしい。鹿は大量に発生してしまうので自然にとっては敵だという。その鹿が秋田方面から来て、山ヒルというものを持ち込みブナ林で人に付くという。ブナ林は年中ジメジメしているので山ヒルに付かれると大変らしい。28日には除雪作業が終わり、一番上の津軽峠までバスで行ける。そこから下りのコースをガイド付きで降りてくるのが良いらしい。また秋の紅葉は素晴らしいとのこと。10月20日前後のほんの数日しか見られないブナ林全山紅葉は一度見てみたいものだ。途中「津軽ダム」というのを建設していた。山の中腹で道路建設をしていたので、なぜ自然破壊のような道路建設をしているのか?と聞くと、ダムで現在の道路が水没してしまうのだというのだ。今更ダムですか?何のためのダムなのだろうか?地元の公共事業対策なのだろうか?レンタカーを返して弘前から青森経由で函館に到着した。夜はいつもの鮨処「美な味」さんへ。満席だった。最初に「車庫の爪」が出た。本当に小さな爪だった。色々食べたが、ここの寿司ネタは素晴らしい。たまたま隣の老年のご夫婦と話しをしたら、やはり東京からの人で「数寄屋橋次郎」は20個の握りが次々出てくるのでとてもではないが美味しく楽しめなかったと言っていた。店主も3度行ったが落ち着いて食べられなかったというから「次郎」の評価は完全に二手に分かれるらしい。