「タラの丘」

「ダブリンからベルファースト」
ダブリンから少し北に行った「タラ」というところへ行く。アイルランドの心の故郷だというタラ。4000年前からの古墳等があり、アイルランドの王が即位式を行う場所だという。一見すると草原なのだが、古墳群があり、アイルランドの守護聖人である「聖パトリック」の像もある。映画「風と共に去りぬ」もアイルランド移民のスカーレット・オハラの物語であり、舞台は「タラの農場」になっている。このタラはアイルランドのタラのことだという。アイルランドは約700年に亘るイギリスの支配から独立運動が起きたが、その過程で独立派とイギリス派、そして宗教対立もあり、戦闘が激化し、漸く1998年に和解したという厳しい歴史があるという。詳しくは別途書こう。今は南のアイルランド共和国とイギリスに属する北アイルランドとがあるが、国境には何もなかった。兎に角「緑の国」がアイルランドだ。国旗にもユニフォームにも緑が使われているが国土全体が緑一色だった。さて、この国は牧畜の国と言ってもいいだろう。道路の両側は牧場だらけで、牛、ヒツジ、馬が完全放牧で飼育されていた。それと道路だが、フリーウェイで料金は支払わないのだが、日本のような自動車専用高速道路なのに他の道路との仕切りがなく、平面交差している。とはいってもT字路で外部からフリーウェイに入るのには慎重さが求められ、逆にフリーウェイから出る時は右折も可能だから日本人の目からすると高速道路で右折可は理解に苦しむというものだ。ベルファーストまで約2時間。結局成田を発ってから30時間で漸くベルファーストのホテルに着いた。本当に長い旅だった。夜中、両足がつり出した。まずは脛、次がふくらはぎ、そして太ももと次々につり出した。参った。痛いよう、痛いよう、泣きながら筋肉を伸ばす。これが30時間にも及ぶ苦行の旅の結果なのだろうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。