「バチカン」
午後からの観光は時間的な制限もあり、「コロッセオ」と「バチカン市国」を巡った。私は共に1990年と1998年に訪れている。最も行きたかったのは「フォロ・ロマーノ」なのだが、今回はコロッセオは外からのみ、バチカンは「バチカン博物館」、「システィーナ礼拝堂」、「サンピエトロ大聖堂」を早足で内部見学した。システィーナ礼拝堂では写真撮影禁止なのに撮影する馬鹿がやはりいて警備員に写真を削除されていた。カソリックの総本山であるバチカンは非常に裕福であり、ローマ市内にも沢山の建物を所有しているという。バチカンには多い日には20数万人が訪れるというが、本日は比較的少なかったので助かった。「フォロ・ロマーノ」はローマ帝国時代のローマの中心地であり、色々な神殿だけでなく、国政の中心である「元老院」があった所だ。そこでBC44年3月15日、「ユリウス・カエサル」英語名「ジュリアス・シーザー」が暗殺されたのだ。有名な台詞「ブルータス、お前もか!」が叫ばれた場所でもある。ブルータスはスーザーの義理の息子でもあったのだが、元老院の圧力に負けてしまったのだった。ここには1998年にも行っているが、もう一度行きたかった。そして最後は「スペイン階段」と「スペイン広場」、「トレビの泉」を観てきたが、人ばかり多くて、また泉は工事中であり、疲れただけだった。「ローマは一日にして成らず」だから観光も一日、いや半日では全く不可能だ。「ただローマに行って来た」というだけだ。相変わらずローマ市内の交通渋滞は酷いし、現地の人たちの運転マナーは最悪だし、どこへ行ってもイタリア人のいい加減さに呆れる旅だ。単車が多いのには驚かされた。食事はツアー飯にしてはまあマシだろう。それと物価が北欧ほど高くなく助かった。円安が進んでいるが、それほど旅には影響していない。ビール大瓶で@3.5ユーロ、約500円、ワインはフルボトルで@14ユーロ、約2000円、リーズナブルだろう。写真はサンピエトロ大聖堂の主祭壇。