「二月大歌舞伎」

「二月大歌舞伎」
歌舞伎座昼の部はほぼ満席だった。相変わらず「歌舞伎人気」は根強いようだ。この歌舞伎と言う芸術は、綿綿と続く歴史を持っており、多数の古典がある。今回の昼の部の題目3題は実は初めて観るものだった。大概以前に観たものが役者が変わって演じられていたりするのだが、今回は全てが初めてであり、仇討ち物で面白かった。江戸時代、仇討ちは主君や父親や家族が殺された場合、藩から認められて仇討ちを行う旅に出るのだが、その成功率はたったの2%だとも言われている。それほど仇討ちは難しいということだ。逆に討ち取られてしまったり、敵役が見つからなかったりと、大変だったらしい。また殺され方にもより、武士の場合、刀を抜いて立ち会って討たれた場合はよいのだが、刀を抜いていないと、殺されても武士の風上にも置けないとして仇討ちを認められないケースもあった様だ。何にしても武士は辛いといえよう。

「2015年の映画のお話し」
映画「ラブストーリーズ、コナーの涙」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年23作目)
2つの映画の一つ。副題は「HIM」。生後2ヶ月目の息子を失った二人。妻が突然夫の元を去った。

映画「縫い裁つ人」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年24作目)
神戸の仕立て屋「南洋服店」は祖母から受け継いだ2代目の女性が祖母の作った古い服の直しをしている。頑なにブランド化を拒む女性。それを口説こうとする大手百貨店の外商の青年。一生着ていられる服を作ることを信条にして生きる女性を描く。

映画「ラブストーリーズ、エリナーの愛情」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年25作目)
副題は「HER」。コナーとエリナーの夫婦は生後2ヶ月の息子を失ったために危機に陥っている。「HIM」とは違い同じ物語を妻の視点で描いている。どちらから先に観るべきなのか?分からなかったが、HERが先の方が話しは分かり易い。

映画「フィフティー・シェイズ・オブ・グレイ」(TC日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年26作目)
サディステックな行為でしかセックスを堪能出来ない富豪の男と、ヴァージンの女子大生のラブストーリー。全編セックスシーンで溢れていた。さて結末は?

映画「ミュータント・タートル 3D」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年27作目)
まあ、観ないほうがいいだろう。亀がニューヨークを救うというもの。

映画「チャーリー・モヅデカイ」(TCスカラ座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年28作目)
コメディーでした。

映画「フォックス・キャッチャー」(角川シネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年29作目)
昔、狐狩りをしていたという土地に大富豪「デュポン」の豪邸があり、そこがチーム・フォックスキャッチャーというレスリングのトレイニング場になっていた。ロス五輪で優勝した兄弟をデュポンは兄をアシスタントコーチ、弟を選手、そして自分をコーチとしてソウル五輪に挑むのだが、彼の思惑は何なのか?そしてその結末は?金メダルの誘惑とは?実話でした。

映画「深夜食堂」(TOEI銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年30作目)
新宿の場末にある「めしや」と書かれた暖簾。深夜12時から朝まで営業する飲み屋。そこを訪れる人たちをオムニバス形式で描く。庶民の悩みや楽しみを淡淡と描く。まあ、昭和を味合うには最適か。

日経新聞2月20日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「アメリカン・スナイパー」が5つ星、「女神は二度微笑む」が4つ星、「きっと、星のせいじゃない」が4つ星、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」が1つ星、「スペシャルID特殊身分」が2つ星、「クレヴァニ、愛のトンネル」が3つ星、「花とアリス殺人事件」が2つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のハワイでした。
「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」
 「二月大歌舞伎」=「吉例寿曽我」(鶴ケ岡石段の場、大磯曲輪外の場)、「彦山権現誓助剣」(毛谷村)、「積恋雪関扉」の3つでした。前の二つは仇討ちものでした。
  

「2015 本の記憶シリーズ」
「雲雀野」(今井 絵美子 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年39冊目)「照降町自身番書役日誌」シリーズ最終回

「斬鬼嗤う」(鳥羽 亮 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年40冊目)「隠目付江戸日記」シリーズ第9段

「近松殺し」(井川 香四郎 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年41冊目)「樽屋三四郎言上帳」シリーズ第14段

「憂き世往来」(芝村 涼也 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年42冊目)「御家人無頼蹴飛ばし左門」シリーズ第1段

「やぶへび」(大沢 在昌 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年43冊目)

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