「美術展が帰ってきた Ⅱ」

「J  REPORT 2020 7月第3週号」
「リタイアメント・ノート 11年1ヶ月目」
「VOL.1168 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。 sekoguti@aa.e-mansion.com

「美術展が帰ってきた Ⅱ」
六本木の国立新美術館で開催中の「古典x現代2020 時空を超える日本のアート展」に行ってきた。(写真:A2)
静まり返った館内はむしろ不気味だった。入り口で検温と手指消毒をしても館内はひっそりとしていた。その日は他の展覧会は全く開催されたおらず、本当に人がいない館内だった。(写真:A1)
この企画展は日本の古典を現代芸術化と対比して、その歴史の流れを追うというもの。それでは配布されていたパンフレットと新聞から抜粋してご紹介していこう。
「花鳥画」は伝統ある日本画の一つの特徴ある分野である。写真の右は「伊藤若冲」のニワトリの絵だ。それに対して現代部門は写真家の「川内倫子」の同じくニワトリだ。(写真:A3)
そして「刀剣」、所謂日本刀の名刀が飾られている上の巨大な「鴻池朋子」の牛革を縫い合わせたアートがあった、(写真:A4)
写真右は僧侶の「仙がく」のシンプルな丸の絵に、床に置かれた円形の石のオブジェが「菅 木志雄」の作品だ。(写真:A5)
浮世絵の「北斎」に対するは「しりあがり寿」のパロディだ。(写真:A6)
富嶽三十六景(実際は四十六景ある)に対して、同じく46枚を現代風に解釈してパロディ作品を提供していた。
江戸時代の僧「円空」は12万体もの仏像を彫ったというが、その作品に対して「棚田康司」も木を彫った人物像を提供していた。(写真:A7)
江戸時代の陶工「尾形幹山」の皿のデザイン(左)は現代でも通ずるものだった。(写真:A8)
右の「皆川明」は自然に着想を得たシンプルなものだ。
「粛白」は個性的な水墨画を残している。対して「横尾忠則」はその個性を強く放っていた。(写真:A9)
上は粛白、下は横尾忠則。(写真:A10)
上は北斎の赤富士、下は「しりあがり寿」のもの。ひげをそっている。(写真:A11)
上は「尾形乾山」、下は「皆川明」。(写真:A12)
「神奈川沖裏浪」(写真:A13)
花鳥画、右上は「市川其融」、右下は「川内倫子」(写真:A14)
左の仏像2体は「日光菩薩」と「月光菩薩」(写真:A15)
右上は「円空」、右下は「棚田康司」
以上、静かな人も少ない展覧会でした。