「スプリット」

5月15日(金曜日)
朝、ホテルからオールドブリッジまで散歩した。途中から黒い大きな犬が一緒になって前に後ろにと付いてくる。案内してやるぞというが如くだ。ぐるりと一周し、約40分のウォーキングを終えてホテルに戻る。途中、完全に空き家になったものや、砲弾の跡が残っている家もまだあった。大半は修繕されて過去の姿は観えなくなっているが、まだ戦争の痕跡は残っている。戦争の傷跡は修復されても心の傷は完全に癒されたのだろうか。さて次なる目的地はスプリット。皇帝ディオクレティアヌスの隠居所だった街だ。観光中、広場で突然ファンファーレが鳴り響き、ショーが始まった。ローマ時代の兵士達が現れ、続いて皇帝が妻と一緒に登場すると広場を埋め尽くした観光客が喝采を揚げた。これは予想を裏切るショーだった。元皇帝の隠居所を覗いたりして、スピリットでひと時を過ごす。こんなものが1800年も前からここにあったこと自体が驚きだ。午後は近くのトロギールという街に行く。ここはローマに関係なく、クロアチア人たち自らが造った街だそうだ。海岸では子供たちが修学旅行中らしく、皆で遊んでいた。直ぐに何かがサッカーボールの代わりになる。確かクロアチアはFIFAランキングでも日本より上だったと思う。ここの人たちは皆背が高く美しい。子供にもその片鱗が伺える。対岸の島に渡りホテルに入ったが、ホテルは余り良いとは言えないが、部屋は広かった。これまで通過した国により使用する通貨が違う。アルバニアではユーロ、モンテネグロでもユーロ、ボスニアヘルツゴビナでは「マルナ」(1マルナ=0.5ユーロ=約70円)、クロアチアは「ケーネ」(1ケーネ=20円)となり、非常に複雑に入り組んでいた。頭が混乱仕掛けている。

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