「美術展が帰ってきた」

「J  REPORT 2020 7月第2週号」
「リタイアメント・ノート 11年1ヶ月目」
「VOL.1167 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。 sekoguti@aa.e-mansion.com

「美術展が帰ってきた」
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(写真:A1)
上野の西洋美術館が再オープンした。そうなんです。美術展が帰って来たのです。(写真:A2)
それも今回は必見の作品群を連れてです。「英国が誇る至宝、奇跡の初来日」とあります。日本初公開が目白押しです。美術愛好家にとっては必見の美術展です。では、パンフレットの作品群からご紹介しましょう。
「フェルメールのヴァージナルの前に座る若い女」1670-72年頃(写真:A4)
フェルメールの30数点の中の貴重な1点ですね。これだけでも観に行く価値あり。
「カルロ・クリヴェッリの聖エミデイウスを伴う受胎告知」1486年(写真:A5)
左「レンブラントの34歳の自画像」1640年(写真:A6)
右「ジェセフ・マロード・ウィリアム・ターナーのポリュフェモスを嘲るオデュセウス」1829年
「クロード・モネの睡蓮の池」1899年(写真:A7)
そして最後を飾るのが、表紙にもなっている「フィンセント・ファン・ゴッホのひまわり」1888年だ。(写真:A3)
南仏アルルに滞在していたゴッホは、7点の「ひまわり」を描いている。その内実に2点が日本が保有しているのだ。アルルではゴッホは一時期ゴーギャンと共同生活を送っていた。たまたま今読み終わった本がゴッホ兄弟の物語だったので、実にしんみりと考えてしまった。彼はこの作品の2年後、拳銃自殺している、1890年7月30日が彼の命日だった。
流石伝統ある英国の美術界が集めた作品群だ。素晴らしいの一語に尽きる。
漸く美術展も復活し、新しい日常が開かれ始めた。