「花折」

「手前勝手世界食物語、第533号」
「花折」
京都にある鯖寿しの老舗「花折」は度々東京で開かれる名店の集いに出店している。その都度、葉書が来てデパートに行って買い求めている。鯖寿しは海から遠く離れた京都の都まで若狭湾で採れた鯖を塩漬けにして鯖街道を運び京都で食べていたものだ。それを北前船で北海道から運ばれて来た昆布で覆い、鯖寿しとしていた。今回も厚みのある鯖をふんだんに使った鯖寿しを食べた。(写真:食1)食1
(写真:食2)食2
流石伝統の味だ。冷蔵庫には入れられない。なぜならば酢飯が固くなってしまうからだ。だから常温で翌日までしか持たない。日持ちしないのが玉に瑕だが、これは仕方がないだろう。
以上、晩秋の香が高くなっている東京から勢古口がお送りしました。