「南三陸市へ」

「気仙沼から南三陸市へ、三日目」
小雨が降っている。今日も「BRT」での移動だ。BRTとは、「バス・ラッピド・トランジット」の略だ。
気仙沼駅。(写真:B1)B1
仲間たち。(写真:M44)M44
そして気仙沼市内の「向洋高校」へ向かう。県立の水産高校で、海水浴場からすぐ近くにあった。津波に襲われたこの建物の保存が決まり、今年3月に新たな施設を加えて永久保存し、公開されたものだ。
まず、ガイドのO氏(80歳)に紹介された後、13分の津波の映画を観た。恐ろしい映画だった。津波の恐ろしさを改めて痛感させられた。何度見ても恐ろしい映画だった。
そして校舎内に入る。がれきの山だ。(写真:B2)B2
当初は校舎を壊す予定で一階部分は瓦礫を処理してしまった。(写真:B3)B3
一階から二階への階段部分だ。(写真:B4)B4
教室内部。(写真:B5)B5
(写真:B6)B6
(写真:B7)B7
(写真:B8)B8
(写真:B9)B9
3階に登る。車が教室の中に入ってきていた。(写真:B10)B10
(写真:B11)B11
4階に行く。ここは膝下位まで津波が押し寄せたという。書類入れが錆びている部分まで水が来た。(写真:B12)B12
4階に流れ着いた冷凍倉庫の巨大な部材だ。(写真:B16)B16
(写真:B13)B13
(写真:B15)B15
4階の外壁に何か(大型冷蔵庫?)がぶつかって壊れた。(写真:B14)B14
屋上に出る。
当日、高校には生徒約200人、教員20名余、工事関係者25名がいた。年3度の避難訓練を受けていたので、50数名は早期に自宅へ。残りは先生と共に近くの「地福寺」に避難、だが津波が10m以上とのことで更に上の陸前階上駅へと避難、その後階上中学に逃れて全員助かった。一部工事関係者と教員は屋上に逃げたが、そこにある塔へ登ろうと、教室より机や椅子を運び、それらを伝って登ったという。その時の写真がある。(写真:B17)B17
机と椅子。(写真:B18)B18
塔。(写真:B19)B19
実際には12mの津波だった。
屋上より室内体育館を見下ろす。屋根の部分だけがなくなっている。(写真:B20)B20
遠くに「地福寺」が見える。(写真:B21)B21
海側の神社がある丘だ。(写真:B22)B22
元々はお城があり、そこに仙台市内の人が別荘を建てたという。その隣に神社があり、ここで何名かの人が助かった。境内にあった欅(けやき)の木に登った。ところが偶然アルミ製のはしごが流れてきたので、それを使い更に上にと登ったという。
裏にも校舎がありまる。こちらの被害は少ない。(写真:B23)B23
中庭に卒業生が植えた木があり、こちらは津波に耐えた。(写真:B24)B24
屋根がなくなった体育館。(写真:B26)B26
校舎の4階部分にぶつかり欠けた跡がある。(写真:B25)B25
課外事業の教室だ。(写真:B27)B27
車数台が流されてきて、そこに家が原型を保ったままぶつかり、中の人は奇跡的に助かったという。(写真:B28)B28
最後にNHKで放送された母と子のお話し。夫と姉を失った家族のVTRに涙ぐむ。感動感激の震災遺跡「伝承館」でした。最後にO氏が言っていたのが、印象的だった。「防潮堤を造るより、逃げ道の整備が必要だ。車がすれ違えない道を逃げなければならないのだから」。その通りだと翌日知ることになる。

昼は寿司屋に行く。「大名握り」@3,500円を食べる。(写真:B29)B29
デザートの果物だ。(写真:B30)B30

BRTで南三陸市に行く。ここは志津川町と歌津町が一緒になった市だ。部屋に入るとウミネコが大歓迎してくれた。(写真:B31)B31
(写真:B32)B32
ホテルでの夕食だ。豪華だね。でも一般的だ。(写真:B33)B33
このホテルの売りは、三陸唯一の五つ星ホテルだということだそうだ。
それでは品々をご紹介しよう。まずは「前菜=真烏賊の海胆和え、蛸の煮こごり、茄子の鰯巻」(写真:B34)B34
「お造り=鮪、メカジキ、鱈昆布〆、赤海老」(写真:B35)B35
「酢の物=万棒の酢味噌掛け、灸秋刀魚サーモン絹田巻」(写真:B36)B36
「ずわい蟹ホールレク」(写真:B37)B37
「鮑の踊り焼き」これが目玉だ。(写真:B38)B38
ちょっと残酷だが、生きている鮑を焼くのだから、可哀想だった。でも美味しいから仕方ないか?
「洋皿=スモークサーモンと蛸と毛鹿褪め生カルパッチョ」(写真:B39)B39
「焼酎=さつま島美人」(写真:B40)B40
「殻付き海胆」これも目玉だったが、北海道の雲丹を食べつけている我らには物足りなかった。(写真:B41)B41
「蓋物=炊き合わせ」(写真:B42)B42
「蛸」これは追加オーダー分(写真:B43)B43
「海鮮茶碗蒸し」(写真:B44)B44
{ほや}これも追加オーダー分(写真:B45)B45
「鮑」(写真:B46)B46
(写真:B47)B47
結構団体客も入っていて、混雑していたのには驚いた。