「至上の印象画展、ビュールレ・コレクション」

J  REPORT2018年 4月第2週目」
「リタイアメント・ノート 9年10ヶ月目」
「VOL.1050号 SINCE AUG.12th、1983」
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「至上の印象画展 ビュールレ・コレクション」
ドイツ生まれのスイス人「ビュールレ」氏のコレクションの一般公開だ。つい最近読んだ「ジヴァルニーの食卓」(原田マハ著の短編集、集英社文庫)が私を導いたかのように、本の中身を見ることが出来た。奇跡だ。チューリッヒの自宅に置かれていた600点もの絵画などから選ばれた印象派の素晴らしい作品群が見られる。国立新美術館は感動に包まれていた。
入って直ぐのところにある肖像画に驚かされた。題名は「ピアノの前のカミュ夫人」だ。「エドガー・ドガ」作だ。実際にはビュールレ宅の玄関正面に飾られていた絵画で、ピアノの前に立つ一人の女性の美しさにその場から動けなくなった。こんなに美しい人がいたのだ。本当に目が離せなくなった。彼女はピアノの先生だという。
そしてドガのあの作品の実物に会うことが出来た。原田マハの本を読んでいなかったら、ただ通過してしまっただろうが、またまた奇跡が私を導いてくれた。それが「14歳の小さな踊り子」という彫刻だ。原田マハの本の中では短編「エトワール」として紹介されている。小さな像だが、実に繊細にバレリーナの少女を表している。これは傑作だ。
更に原田マハ氏の本中の短編「タンギー爺さん」では「ポール・セザンヌ」「クロード・モネ」「ピエール・オーギュスト・ルノワール」「フィンセント・ファン・ゴッホ」らが足げく立ち寄った画材の店が書かれている。正にその世界が今回の展覧会だった。何というお導きか?そしてやはり最大の感動は「絵画史上、最強の美少女」と謳われているルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」だろう。(写真:B5)

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この少女を見ていると何とも、その幼さと真の女性の美との間に醸された雰囲気に飲み込まれてしまうような気持ちになってしまった。これは必見の絵画だ。その他、実に素晴らしい印象派の作品が沢山ある。
パンフレットから抜粋してみよう。クロード・モネの「ジヴェルニーのモネの庭」。(写真:B1)
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そうあの本の題名と同じ物語がそこには描かれていた。こんな不思議なことはない。
ゴッホの「日没を背に種まく人」は日本の浮世絵を強く意識した作品だ。(写真:B2)
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マネの「ベルヴュの庭の隅」。(写真:B3)
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そしてモネの大作「睡蓮の池、緑の反映」。(写真:B4)
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実物が飾られていて写真撮影可だった。(写真:B6)
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東京に住むということは本当にお得なことなのだ。こんなに素晴らしい絵画を楽しむことが出来るからだ。
この絵画展は5月7日まで公開しているからお見逃しなく。(写真:B7)
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