「バベルの塔展」

「J  REPORT 2017 5月第4週号」
「リタイアメント・ノート 8年11ヶ月目」
「VOL。1003号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。
 sekoguti@aa.e-mansion.com

「バベルの塔」展
東京都美術館で開催中の「バベルの塔」展を訪れた。これは「ピーテル・ブリューゲル1世(父)」の絵だ。彼は16世紀ネーデルランドの至宝と言われている。私の好きな画家の一人だ。別名「農民画家」と言われるほど、当時の農民たちを描いた実に細かい描写が素晴らしい画家なのだ。国立近代美術館(上野)の常設展にもブリューゲル父とブリューゲル息子のそれぞれの絵があるが、スケートをする人たちや狩をする人たちを描いたものだが、感動的なものでこれによって好きになったのだ。今回のバベルの塔は旧約聖書にあるお話しで、ご存知だろうが、一応解説すると、昔は人間の話す言葉は共通だったが、バベルの塔を作り出したのを見た神様は人間の驕りや怠慢に警鐘を鳴らすべく、別々の言語にさせ意思の疎通を悪くさせたというもの。(写真:バベル1)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この絵、比較的小さなものだが、実に細かく精密にまた正確に描かれており、その繊細さがよく分かる。この絵に描かれた塔の高さは510mにもなるという。沢山の人たちが働いている姿が実物かと思わせる如く描かれていて、本当に人類の宝だろう。(写真:バベル2)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

7月2日まで公開されているので、是非一度ご覧あれ。
彼より少し前のやはりネーデルランドの画家「ヒエロニムス・ボス」の絵もある。ネーデルランドは今のオランダとベルギーの一部だ。

「ハワイの旅、後記」
やはり空の旅もビジネスクラス以上でないと駄目だということを再認識させられた旅だった。最初ツアーを申し込んだ時、なかなか日程的に噛み合わず、中国の飛行機ならばビジネス席が確保できたのだが、中国の航空会社では不安があり、止めて結局JALのエコノミーにしたが、やはりがっかりだった。エコノミーは客ではなくただの荷物なのだ。航空会社にはエコノミーの客?は荷物にしか見えないのだ。空間があるから乗せているに過ぎない。ビジネスやファーストの客になって初めて客扱いをしてもらえる。これが世界の常識なのだろう。
帰りはアップグレードしてプレミアムエコノミーにしたが、ラウンジは別途お金を払って使用した。私はスターアライアンスのゴールドメンバーだから航空会社がスターアライアンスならば、いつでもラウンジが使える。やはり旅はラウンジを使ってビジネスクラス以上で旅することにしないとと改めて考えたのでした。そうそうハワイの信号が変わっていた。歩行者用の信号は以前はグリーンが非常に短く、その後レッドが長かった。だから知らない観光客は慌てて走って歩道を渡った。それが今はグリーンが短いのは同様なのだが、レッドになるとカウントダウンが行われ、あと何秒でという表示が出る。これは助かる。それにしても1秒が短いのが玉に瑕でした。

「五月晴れ」
五月雨とは五月の晴れと思われているだろうが、実は違う。もともとの語源は「梅雨の合間の晴れ」なのだ。陰暦では五月は今の6月に相当するから、梅雨の季節に当る。だから鬱陶しい梅雨時のひとときの晴れ間が訪れたことを表すものなのだそうだ。豆知識。