「食、あれこれ」

「手前勝手世界食物語、第356号」
「食、あれこれ」
蒙古鍋というのを食べた。結論からすると来年の干支「羊肉」のシャブシャブだった。注文違いをしてしまい、羊しか食べられなかった。まあ私は羊は決して嫌いではないので問題はなかった。有楽町マリオンの前にある「ニュートーキョービル」が来年2月で営業を停止し、壊され、数年後に新しく立て直されるという。困った。愛用していた地下の店「VINO VITA」がそれだ。食べ放題、飲み放題で3000円台と格安なのだ。それもイタリアンをベースにして野菜が食べ放題が一番良かった。残念だ。新しい店を探さないと駄目だが、あるのかなあ?野菜が食べ放題は夏場の野菜の高い時期に本当に助かりました。お世話になりました。2月までせいぜい利用させて頂きます。話しは変わりますが、ニュートーキョービルには映画館の「TOHOCINEMAS有楽座」や他にも飲食店が多数ある。屋上ビアガーデンもある。さて皆さんどこに移転するのだろうか?
写真は明け方、愛犬の散歩の時に見た三日月ですが、手振れで満月になってしまいました。この時東京の気温は0度でした。
以上、東京から勢古口がお送りしました。

「船宿」

「船宿」
江戸は水運の街でもあった。大川(隅田川)を挟んで沢山の運河があり、川があり、荷や人が船で運ばれた。そんなタクシーのような船を使って営業していたのが「船宿」と呼ばれるものだった。旅館とタクシーの待合所を兼ね備えた宿屋だった。食事も出来、場合によっては泊まれて、猪牙船(ちょきぶね)に乗ることが出来た。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?66」
「直参と陪臣」
江戸幕府のトップは勿論「将軍」である。将軍の部下が「直参」である。これは直属の部下と言う意味だ。その中から1万石以上の直参が「大名」で、1万石以下100以上が「旗本」、それ以下が「御家人」だった。だから各地にいる大名も基本的には将軍の部下だった。また「陪臣」とは直参の部下を将軍から見た場合に言った。家康によって御三家の「付け家老」として出された直参もそれ以降は陪臣となってしまった。将軍直属か、否かは大きく違っていた。付け家老というのは御三家を守るために家康が信頼の置ける有能な部下を出し、家康の息子達の面倒を見させた家老職だ。

「譜代大名」と「外様大名」
同じ将軍直参の大名でも、三河以来の直参は「譜代大名」であり、その後直参になったのを「外様大名」と区別していた。やはり家康が戦国大名として立ち上がった三河の地でその当時からの部下だったのは優遇されたということだろう。譜代大名の中から「老中」が選ばれる。外様は決して老中にはなれなかった。政治の表舞台で実施的な政権を運用するのが老中だから譜代大名は皆がこれを目指した。

「年賀状」

「私の履歴書」が面白い
毎日新聞を広げて読む時に最終ページにある日経新聞朝刊「私の履歴書」が久々に面白い。コメディアンの「欽ちゃん」こと「萩本欽一」氏の物語だ。若手時代の苦労話は本当に面白い。人間なにをするにも努力、苦労があるんだなあと感心させられた。

「年賀状」
今年も年賀状作成の季節になった。今年は私はちょっと少な目の200枚強だった。昨年は300枚ほど作ったが、受け取った数はもっと少なかったので今年は昨年送ってくれた人にのみ送ることとした。年々数が減ってくる。一年に一度しか音信のない人もおられるので非常に淋しい思いをすることがある。そんな年末の気分にそろそろなってきた。孫娘からクリスマスプレゼントのリクエストが来た。買いに行かなくちゃ。

「インドの食べ物」

「インドの食べ物」
同じカレー料理ばかりで具材が違う程度だったので飽きてしまったインド料理(北インド)だったが、朝食べた「スープ」は楽しみだった。「サンバール」という名前のスープだったが、酸味と辛味が丁度マッチしていて毎朝2杯づつ飲んでいた。どのホテルでも朝食には必ず付いていたスープだった。それにしてもインド料理は美味しくなかった。まあマハラジャが食べる料理は美味しいのかも知れないが、我々にはカレー味だけが印象的でその具材の乏しさも含めて不味い料理だった。

「2014年の映画のお話し」
映画「ストックホルムでワルツを」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年204目)
実在したスウェーデンの美人歌手のお話し。スウェーデンの田舎町に住む電話交換手であり両親と共に一人娘と住む女性が歌手となり、ジャズをスウェーデン語で歌うことでヒットを飛ばすその半生の成功と挫折を描く。いい映画でした。

映画「神は死んだのか」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年205目)
無神主義者の哲学教授に挑む熱心なキリスト教徒の青年の信仰心を描く。神はいるのか?いないのか?アメリカの大学で本当にあった話しだった。

映画「ザ・ラスト・ナルト」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年206目)
人気アニメの映画化。

映画「おやすみなさいを言いたくて」(角川シネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年207目)
著名な報道写真家の女性。テロや戦争を恐れず現場に訪れる彼女は家族と仕事の狭間で悩む。信念を貫くのか、それとも家族愛を求めるのか、彼女は悩む。

映画「ザ・レイド GOKUDO」(銀座TOEIにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年208目)
東南アジアのどこかの国。車は左側通行、街には雪も降る。まあどこだか分からないが、この街でマフィやというかやくざというか、兎に角地元の2勢力、日本人の1勢力が争うというもの。殺し殺され殺し合う。殺伐としたヤクザの世界だ。

映画「毛皮のヴィーナス」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年209目)
不可思議な映画だった。出演者はたった二人。劇場でのオーディションに遅れた女優と演出家が二人だけで劇を演技し始めると、その内立場が逆転し演出家は奴隷になってしまうのだ。二人の間の駆け引きが見所か?しかしよくい分からない映画だった。高等趣味過ぎて理解不能。

12月19日付けの日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「エレナの惑い」が4つ星、「マップ・トゥ・ザ・スターズ」が3つ星、「バンクーバーの朝日」が3つ星、「ベイマックス」が3つ星、「ホビット 決戦のゆくえ」が3つ星、「暮れ逢い」が2つ星、「自由が丘で」が4つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「青天の霹靂」「超高速・参勤交代」「人生はマラソンだ」「ゴジラ」「なまいきチョベレンと水夫さん」「バルフィー」「柘榴坂の仇討ち」「マダム・マロリーの魔法のスパイス」
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」「世界の果ての通学路」「チョコレート・ドーナッツ」「プリズナーズ」「ウッドジョブ」「マンデラ」「X?MEN」「グランド・ブタペスト・ホテル」「私の男」「パークランド」「マダム・イン・ニューヨーク」「怪しい彼女」「思い出のマーニー」「めぐり逢わせのお弁当」「フライト・ゲーム」「イン・ザ・ヒーロー」「ジャージー・ボーイ」「ひぐらしノ記」「ミリオンダラー・アーム」「祝宴!シェフ」「トワイライト ささらさら」「天才スピヴェット」「西遊記 はじまりのはじまり」「ストックホルムでワルツを」

「2014 旅の記憶シリーズ」
2014年の国内旅行は、第1回目は九州福岡と水俣(1月)、第2回目は能登(1月2月)。第3回目は長崎(3月)。第4回目は山形寒河江、青森白神山地、函館、第5回目は福岡、佐賀(6月)、第6回目は福岡、壱岐(7月)、第7回目は北海道(8月=3度目の利尻礼文)、第8回目は長野と花巻(10月)でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)、フィンランド、ポーランド(6月、55&56ヶ国目)、アイルランド(7月、57カ国目)、デンマーク(58)、ノールウェイ、スウェーデン(59)フィンランドの北欧4カ国(8月、58&59カ国目)、5度目のイタリア(9月)、X度目の香港(12月)、インド(12月、60カ国目)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★★「今年5回目」

「2014 本の記憶シリーズ」
「雪姿」(藤原 緋沙子 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年305冊目)「藍染袴お匙帖」シリーズ第10弾

「幽霊の春」(風野 真知雄 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年306冊目)「新若さま同心 徳川竜之助」シリーズ第8弾

「失意ノ方」(佐伯 泰英 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年307冊目)「居眠り磐音江戸双紙」シリーズ第47弾

「紐育の怪物たち」(波多野 望 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年308冊目)「銭の戦争」シリーズ第7弾

「初めてのインドの旅、後記」

「J  REPORT 2014 12月第4週」
「リタイアメント・ノート 6年6ヶ月目」、
「VOL。878 SINCE AUG.12th、1983」
「初めてのインドの旅、後記」
物価を考えてみた。訪れたのはデリーのショッピングモール、IT企業が集まっている地区にあった。日曜日の夕方とあって非常に混雑していたが、皆服装はお洒落だ。女性は殆どがジーパン姿だ。さて、流石にこのショッピングモールは中産階級以上の人たちが来ているから、デリーの中でも物価が高いという。「マック」もあった。但し商品は2つ。「野菜を丸めてフライにしたもの」と「チキンを丸めてフライにしたもの」をハンバーグ風に挟んであるものだけだった。値段は不明。というのもこのフードコートだが、精算所があり、事前にチケットを買い求めてから店に並ぶシステムだった。映画館もあった。これも料金は不明。「インターステラー」もやっていた。ステーキハウスもあったから、宗教が違えば牛肉も食べる人がいるということだ。ちょっとしゃれたミニスーパーに入ったら、キャベツ1個100円、薄切りの四角い食パンが2枚で100円、オリーブオイル1L800円、中国産リンゴ1kg700円でした。高いか安いかの判断はお任せします。庶民の価格ではないだろう。

「改めて交通事情」
ミニ三輪タクシーの乗客定員は?乗れるだけ。最大多分10人位は乗る、或いはしがみ付くといった感じかな?1990年に初めて行ったイタリアのローマで恐ろしい地元の人の運転に驚いたが、それ以来の驚きだった。中国と一緒だ。運転は民度を現しているのかも知れない。日本も昔は1万人の交通事故の死者がいたが、インドはその10倍の人口だから、10万人位の死者がいるかも知れないと思うと恐ろしい。

写真はヒンドゥー教の最高の神「シバ神」だ。国民の90%はヒンドゥー教徒らしいし、熱心な宗教心を持っているようだ。さてインドの治安はどうなのだろうか?ホテルやショッピングモール、観光地、全てでセキュリティーチェックは厳しい。ムンバイでのテロもあったからだろうが、イスラムとの争いは衰えていないのだろう。

「マハラジャの家」

ジャイプールという街の観光だ。一番驚いたのが「マハラジャ」の家だ。マハラジャは基本的に1947年のインド独立でなくなったはずだった。だが現実には脈脈とその一族は続いているのだ。経済の全ての面でコントロールする力を有し、実際に支配しているという。大手ホテルチェーンは殆どが嘗てのマハラジャによって支配されているのだ。さて、インド社会は大家族制度だ。その絆が強く結婚式には1500名もの人が招かれるという、家と家の結婚式なのだそうだ。
今回の旅は3泊1機内泊5日の旅だった。ご一緒したのは台東区のOご夫妻、富山から来られたTご夫妻、現地ガイドのAさんだったが、こじんまりとしたいいツアーだった。世界遺産7つを観ることが出来、インドのカオスを経験したりした小トリップだった。行きたかったが,なかなか来られなかったインドだったが、これから面白くなる国なのだろう。食べ物は何でもカレー味というか、香辛料の効いた食べ物ばかりで飽きがきてしまう料理だった。好きになれる料理ではなかった。日本では総選挙の投票日だ。勿論期日前投票は済ませているが、世界中どこへ行ってもインターネットがあるので情報は瞬時に伝わるから、ニュースに時差はない。インドの話しに戻ろう。宗教上から牛が大切にされている。殺されないから道の端を歩いている沢山の牛がいる。ガイドに聞いたら、「野良牛」だという。牛乳が出なくなった牛はそのまま放置され野良牛になるのだという。何か惨めな気持ちのなるのは私だけだろうか?食べてあげて成仏させるのも牛の供養だと思うのだが。水牛を連れた人が道路を歩いていた。牛と水牛と扱いは違うのだろうか?T夫妻と富山の話しになり、鱒の押し寿司が今は駅売りの有名店の物が品質向上して一番美味しいのだそうだ。一度試してみよう。タージ・マハールで着た民族衣装なのだが、上着は頭から被り、前にボタンが3つあるもので膝下までの長さで横にスリットが入っている。更に白いズボンを履く。パジャマにするのが一番よさそうなものだ。ダブダブのパジャマだと思ってもらえばいいが、多分涼しいのだろう。現地ガイドのA氏は209カラットのブルーサファイアの原石を銀行から融資を受けた勝って持っているそうだ。金利は月1.75%と高利だ。それを磨いて59カラットにして売るそうだ。まあ44歳のA氏、金儲けに専念しているようでした。デリーに戻るまでに4件の交通事故を目撃した。デリーの入口の高速では乗用車の上部が全くなくなるほどの事故だった。恐らく死亡事故だろう。本当に激しい車社会に人々の意識が全くついていっていないのだ。事故はこれからも益々増えるだろう。デリーの郊外100kmほどのところに日本村と言われる工業団地があり、自動車産業を中心に日本企業が進出していると言う。インドの10年後はどんな国になっているのだろうか?もう一度10年後に行って見たい。
以上、短いインド旅行を終えた勢古口がお送りしました。

「象の隊列」

第四日目(12月13日、日曜日)
水は毎日新しいペットボトルが出てくるので水は心配いらない。最終日のジャイプールという街のホテルは、元々宮殿を改造したものらしいが、広い部屋でなかなか快適だ。3泊共に同じグループのホテルでWIFIも無料で助かりました。さてデリーだが、聞くと高さ(海抜)が1300mあり、海岸線より1500km離れているという。するとかなりの高さだ。日本ならば軽井沢程度か?今回の旅はデリーを天辺とする三角形を時計回りに回っている。この間、山は全くない。平原ばかり続いている。昨日は寒かった。朝も昼も夜も上着なしでは過ごせない。この国が本当の意味の豊かさを得るにはまだまだ時間が掛かるのだろう。政治的には今は安定していて何でも出来る体制だという。経済的には確かに多数の中産階級が生まれて来ているようだ。それでも道路事情と同じでカオス状態が完全に解消するのはあるのだろうか?と思いつつある。10年も経ってき再び来たら恐らく想像を越えた変化を遂げているのだろうか?ヒンドゥー教では「牛、猿、ワニ、虎、イノシシ、魚」は神様だそうだ。地震もインドは多い。今正にヒマラヤ山脈が活動期を迎えていて、今後10年間に地震が起きそうだそうだ。驚いたことにインドではホームレスが多いが飢え死にする人はいないという。それはヒンドゥー教の寺院の前では庶民が毎日炊き出しし、貧しい人たちに食べ物を配っている位という。収入の一定額をお布施のように振る舞うのが文化だそうだ。所謂ボランティアの制度が出来ているのだろう。写真はじゃ意プールにある「アンベール城」に観光客を乗せて登る象の隊列だ。

「タージ・マハール

第三日目(12月13日、土曜日)
インドは混沌、カオスだと申し上げたが、多分このことがインドにはまり込むことになるインドファンを作っているのだろうと想像している。確かに嵌まってしまうかも知れないのがインドのようだ。インドはかつて蒙古に征服された歴史もあり、その王朝もあったという。更に宗教的にはブッダ、即ちお釈迦様はヒンドゥー教の王国の王子で、自ら学び悟りを開いて仏教を作ったというから、仏教はヒンドゥー教の一派ということになると現地のガイドは言っていた。ユダヤ教からキリスト教は、そして更に一神教のイスラム教が生まれたような関係になるのだろうか?ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も同じ神様を信じているのだから。朝食は果物に紅茶、それに「サンバール」というスープを飲んだ。昨日の朝も飲んだのだが、カレー風味のタイのトムヤムクン風スープだ。具は野菜のみ。ちょっとした辛みと酸味が合体して美味しかった。また突然の停電だ。本日3度目です。やはりインドの地方は電力が安定していないのかなあ?
白い巨大なドーム状の建物が現れた。これが有名な「タージ・マハール」だ。白い大理石で覆いつくされている。素晴らしい、の一言だ。私は「クルタ」という現地の服を着せられて入場した。お墓なので内部には靴カバーをしてはいる。大きさもさることながら、美しさに驚かされる。インドは大理石や宝石の宝庫なのだそうだ。知識不足でした。タージ・マハールには左右に寺院がある。向かって左側がイスラムの寺院、右側がヒンドゥーの寺院だ。二つの寺院が共存しているのだ。イスラムの寺院に入っていって叱られてしまった。靴を脱がなかったのだ。失敗でした。車で5分程のところに赤砂岩で出来た城「アグラ城」があり、丁度日本でいえば信長が活躍した16世紀半ばから100年間の間に造られた建造物で当時のインドの首都だったそうだ。さて昼食も夕食も毎食同じようなので説明もしない。殆ど同じ内容でした。さて、インドのカオスの道路事情が漸く呑み込めた。例えば片道2車線の道路があるとする。日本では「キープ・レフト」で遅い車は左側を走り、右側は追い越し車線になる。ところがインドでは2車線の一番左部分の3分の1か、2分の1をバイクや自転車、トラクター、超遅い車が走り、右側車線をトラックが走る。従って2車線の幅をフルに使って、車の幅だけあれば走るといった光景になるのだ。即ち、2車線の道路を2台、3台、ないし4台が並走して、走る幅さえあれば走るといった効率的?な恐ろしい使い方をしているのだ。だから車線を叉にして挟んで走ると言ったこともご理解いただけると思う。宗教もここインドではカオスだ。ヒンドゥー教、仏教、イスラム教、キリスト教が正に混在している。過去の幾多の王様は、宗教別の妻を持っていたという。それぞれの宗教の人たちに良い顔をするためだったという政治的な配慮だそうだ。現地ガイドに「カースト制度」について不躾な質問をしてみた。するとカースト制度では他のカーストとの結婚はないそうだ。少なくとも彼の年令40歳代以上の人は全て親任せで結婚当日まで嫁の顔を知らなかったそうだ。どこかの国も昔はそうだった。だから見合い結婚が多いのだとか。では今はどうなのか?恋愛は増えているが、やはりカーストの縛りは残っているそうだ。結婚は一生に一度、離婚は非常に難しい。だから夫婦は一生涯一緒に暮らすということだそうだ。さて観光地には相変わらず物売りや乞食が多い。しつこいのが特徴だろうが、貧富の差が生んだものだから、いくら経済が発展してもなくならない。むしろ貧富の差は拡大しているのかも知れなかった。
写真はタージ・マハールとイスラム寺院だ。
「2014年の映画のお話し」
映画「フューリー」(TC日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年201目)
1945年4月、ベルリンへ向って進軍する米陸軍戦車部隊の活躍と戦争の悲劇、非人間性を徹底して描いた。決して戦争に英雄はいない。

映画「チェイス」(TCみゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年202目)
インド映画だから、歌、音楽、踊りが網羅されていた。シカゴで銀行の復讐するインドサーカス団とムンバイからやって来たインド人警察官のチェイスを描く。

映画「胡桃割り人形」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年203目)
サンリオ提供のアニメ。古い時計の中に引きずり込まれた少女が人形の世界で起きる鼠との戦いに巻き込まれる。人間愛が描かれていた。

映画「ストックホルムでワルツを」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年204目)
実在したスウェーデンの美人歌手のお話し。スウェーデンの田舎町に住む電話交換手であり両親と共に一人娘と住む女性が歌手となり、ジャズをスウェーデン語で歌うことでヒットを飛ばすその半生の成功と挫折を描く。いい映画でした。

12月12日付けの日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」の評価は、「ゴーン・ガール」が4つ星、「イロイロ ぬくもりの記憶」が4つ星、「幸せのありか」が4つ星、「おやすみなさいを言いたくて」が3つ星、「あと1センチの恋」が3つ星、「アオハライド」が2つ星、「ふたつの祖国、ひとつの愛」が3つ星でした。

「私の去年2014年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「青天の霹靂」「超高速・参勤交代」「人生はマラソンだ」「ゴジラ」「なまいきチョベレンと水夫さん」「バルフィー」「柘榴坂の仇討ち」「マダム・マロリーの魔法のスパイス」
今年の★★★★は、「小さいおうち」「アメリカン・ハッスル」「ウルフ オブ ウォールストリート」「光にふれて」「ダラス・カーボウイズ・クラブ」「それでも夜は明ける」「あなたを抱く日まで」「世界の果ての通学路」「チョコレート・ドーナッツ」「プリズナーズ」「ウッドジョブ」「マンデラ」「X?MEN」「グランド・ブタペスト・ホテル」「私の男」「パークランド」「マダム・イン・ニューヨーク」「怪しい彼女」「思い出のマーニー」「めぐり逢わせのお弁当」「フライト・ゲーム」「イン・ザ・ヒーロー」「ジャージー・ボーイ」「ひぐらしノ記」「ミリオンダラー・アーム」「祝宴!シェフ」「トワイライト ささらさら」「天才スピヴェット」「西遊記 はじまりのはじまり」「ストックホルムでワルツを」

「2014 旅の記憶シリーズ」
2014年の国内旅行は、第1回目は九州福岡と水俣(1月)、第2回目は能登(1月2月)。第3回目は長崎(3月)。第4回目は山形寒河江、青森白神山地、函館、第5回目は福岡、佐賀(6月)、第6回目は福岡、壱岐(7月)、第7回目は北海道(8月=3度目の利尻礼文)、第8回目は長野と花巻(10月)でした。
2014年の海外旅行は、トルコ(1月、3度目)、台湾(2月、3度目)、シンガポール(3月、X度目?)、フィンランド、ポーランド(6月、55&56ヶ国目)、アイルランド(7月、57カ国目)、デンマーク(58)、ノールウェイ、スウェーデン(59)フィンランドの北欧4カ国(8月、58&59カ国目)、5度目のイタリア(9月)、X度目の香港(12月)です。

「2014 歌舞伎観劇シリーズ」歌舞伎座にて★★★★「今年5回目」

「2014 本の記憶シリーズ」
「絆回廊」(大沢 在昌 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年299冊目)「新宿鮫」シリーズ第10弾
これほど面白い警察小説は読んだことがない。

「たそがれ歌麿」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年300冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ第9弾

「魂をなくした男 上」(ブライアン・フリーマントル 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年301冊目)「チャーリー・マフィン」シリーズ

「魂をなくした男 下」(ブライアン・フリーマントル 著)新潮文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年302冊目)「チャーリー・マフィン」シリーズ
流石、チャーリー・マフィン。スパイ小説の最高峰だ。

「出世おろし」(倉坂 鬼一郎 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年303冊目)「人情処深川やぶ浪」シリーズ第5弾

「折鶴舞う」(鳥羽 亮 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年304冊目)「八丁堀剣客同心」シリーズ第16弾

「雪姿」(藤原 緋沙子 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年305冊目)「藍染袴お匙帖」シリーズ第10弾

「インドはカオス」

デリーでは地下鉄も建設していたが、はっきり言ってインドは「混沌」、「カオス」の国だ。この言葉が一番インドを表していると思う。まず道路だが、歩行者、自転車、バイク、3輪タクシー、自動車、バス、トラックらがひしめき合い、我先にと、警笛を鳴らしながら、早い者勝ちで突進している。正にカオスだ。その後、「インド門」というところにいったが、周辺には大統領官邸もあり、人が溢れていた。道の途中に電光掲示板があり、そこに増え行くインドの人口の数値が刻々変化して見えた。現在12億6千万人だそうだ。街には小型の「リス」が沢山いた。人間を全く恐れないリスたち。鳥も沢山いる。一番多いのは勿論人間だ。
昼は古いインド料理の店で「タンドリー料理」を食べた。タンドリーチキンに「豆、チキン、ホウレンソウ、ジャガイモ」等のカレー、ナン、白米が出た。皆さん辛いと言っていたが、私は全く辛く感じなかった。さて、午後は「アグラ」という街に移動だ。約200km。見渡す限り平坦な土地が続く。山が全くない。牛があちこちにいて草を食んでいる。その他羊もいる。犬もいる。延々と高速道路を走る。車も数は少ない。面白いことにこちらの人は車線を隔てているラインの上を走るのだ。右でもなく左でもなく2車線を半分づつ走っている人が多いのだ。これは不思議だった。アグラには有名な「タージ・マハール」がある。タージは冠(かんむり)という意味らしい。街に入るとカオスそのものになった。人と車が混然として競争するかのごとく進む。牛がゆったりと歩いている隣をロバを引き、薪を頭に乗せた女性が歩いているかと思えば、路上で野菜や魚を売っている人がいたり、混乱そのもののなかにも、きっと彼らなりの秩序があるのだろうが、我々には理解できない。多分、昭和20年代から30年代前半の日本の姿もそうだったろうと思われる風景だった。アグラには「猿」が沢山いた。街中で平気で暮らしている。川向うに明日行く「タージ・マハール」の白い大きな姿が見えた。「冠の宮殿」という意味らしい。
本日のホテルもデリーと同じ「タージ」グループのホテルで「ゲイトウェイホテル」というのだが、私の部屋はスウィートルームだった。豪華ですね。果物もあり、お菓子も差し入れられた。後で聞いたら私の部屋だけ特別だったようで、これもいつも同じ旅行会社を利用していることのメリットでしょうか。間違いない。特別待遇でしたね。他の人たちは普通の部屋でした。夕食はビュッフェ方式だが、大半がカレーの材料違いだったので、「マッシュルームのスープ」と若干のカレーに「焼きそばと炒めた野菜」を食べて簡単に済ませた。食べ過ぎないように、お腹を壊さないように、気を付けている。それと旅行中は禁酒している。さて部屋ではNHKラジオの放送済の番組をインターネット経由で聞いている。

「初めてのインド旅行」

「J  REPORT 2014 12月第3週」
「リタイアメント・ノート 6年6ヶ月目」、
「VOL。877 SINCE AUG.12th、1983」
「旅暦56、初めてのインド」
第1日目(12月11日、木曜日)
成田から8時間半でインドのデリー到着。時差が3時間半という不思議な時間帯だ。インドで訪問国60カ国目になった。これまで何度もインド行きを計画したが、周囲からの反対があり実現できなかった。一番の反対意見は食べ物や水といった不衛生な状態でお腹を壊すというものだった。果たしてどうなのか?最近の私はお腹が緩いし、漏れ易いのは確かだから不安ではある。
デリーの「インデラ・ガンジー国際空港」には現地時間の12日午前0時半到着だった。ということは日本時間の午前4時ということだ。一面の「もや」が空港を覆っている。この地区は「空軍」のエリアなので写真撮影は禁止だとか。気温18度、現地の人はダウン・ジャケットを着ている。日中は27?28度位になるという。疲れたので早く寝よう。ANAのビジネスクラスの席は完全にフラットになれるのでゆっくり休めた。10時間のフライトだった。食事もよかったが、半分以上残した。やはりインドも遠いなあ。空港から25分でホテル到着。「タージ・パレス・ホテル」というホテルだが、セキュリティも厳しいし、深夜なのに沢山のスタッフが働いている。凄く豪華なホテルだ。広いし、本当に豪華絢爛なのだ。正にパレスみたいだ。部屋も広い。5つ星のホテルではないだろうか?後で調べてみよう。現地ガイドがいうには、日本人が注意するのが「水と生野菜」だそうだ。水は日本からも持って来ているし、毎日ペットボトルで配布するというから大丈夫だろう。さて13億人の人口を抱えるインド、20歳以下の若者が37%で今でも大半は見合い結婚だそうだ。若い伸び盛りの国ということだ。観光も楽しみだ。
第二日目(12月12日、金曜日)
6時のモーニングコールが2度掛かってきた。ご丁寧なことだ。7時から朝食、8時半出発だから余裕だ。朝は果物とチーズにコーヒーだけにして、ホテルから市内中心部へと移動する。大使館が立ち並ぶ高級住宅街から世界遺産「クトゥプ・ミナール」という塔だ。11世紀に建てられ、一階部分はヒンドゥー教王朝の時代に、その上はイスラム教王朝が支配する時代に建てられたもので72.5mあるらしい。基本は赤砂岩でその上は大理石だとか。まず驚いたのは「ほこり」が立ち込めていること。街中もそうなのだが、遺跡の内部でも掃除の人たちが箒でほこりを舞い上がらせているから喉がいがらっぽくなる。次に同じく世界遺産の「フマューン廟」へと向かったが、道路脇に路上生活者の多いことに驚く。貧富の差が物凄いみたいだ。ゴミの中で家族で暮らしている人たちの多いこと多いこと、本当にこれがインドの現実か?と考えさせられる。ガイドの話しによるとインドの不動産は10年前の千倍になっているという。デリーの中心街では銀座の10倍の値段でも土地が買えないという。不動産バブルの真最中らしい。これで大儲けした人たちがいるという。ガイドも中心部より7km離れたところに土地を持ち、現在はミシンの工場を経営しており、アルバイトでガイドをして日本語を忘れないようにしているという。その他ヨーロッパの大半の言葉が話せるというから凄い。本日はロシアのプーチン大統領が来ているそうだし、来週にはアメリカのオバマ大統領も来印するという。世界から注目されている今売り出し中の国がインドだ。フマューン廟には沢山の小学生が見学に来ていたが、10人に一人は裸足だった。皆制服は着ているが、その足元を見て本当にショックだった。ここでも貧富の差が歴然としていた。