「ゴゾ島」
1月12日木曜日
マルタには人が住む島が3つに無人島が2つあるという。その一つのゴゾ島へ行く。まず朝4時から、このレポートの昨日までの文を作成。この国、水に問題があるという。理由は年間の降水量が600mmと非常に少ない。従って飲料水は海水をろ過して使用しているという。友人が以前この島を訪れた時にはロンドンや香港にあるようなダブルデッカーのバスがあったというが、どうも今は最新式の普通のバスになっているようだ。今、泊まっているホテルも古い。設備も古い(でも4つ星だそうだ)。まあ仕方ないか。マルタに降りた日本人は、我々グループが33名、同様マルタ7日間が約20数名、阪急のグループが約20人とかなりの人が降り立った。今はシーズンオフなのだから、日本人は大歓迎なのだろう。流石、中国人は少ない。実は昨年、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの二人が共演した映画「By the sea(日本題=白い帽子の女)」を観た。そのロケ地がマルタだったというので、それを探したいと思っていたのだ。多分それがゴゾ島にありそうな気がする。マルタ語の言葉はやはりラテン系の言葉で、地中海地方の言葉が混ざり合っているようだ。例えば
Bonju 「おはよう」ボンジュ はフランス語系
Bonsowa 「こんばんは」ボンソワ もフランス語系
Merhba 「いらっしゃい」メルハバ はトルコ語系
Sahha 「さよなら」サハ はフランス語系
Skuzi 「すみません」 スクージはフランス語ないしはイタリア語系
Granzzie 「ありがとう」グラッシー はイタリア語系
となるようだ。朝、ホテルの前のカジノから大型のタンクローリーが出て来て、Uターンしたが、これが何と給水車だった。水を運んでいたのだ。(写真40:給水車)
水事情が分かる光景だった。ホテルを出て、島を東の海岸から北の海岸を通って西の端のフェリー乗り場まで行く。途中、天然の塩田があり、大昔からここで塩を生産していたという。名産品でもあるという。(写真41:塩田)
道路のあちこちに「speed kills」という標識がある。「スピードは落とす」という意味だろうが、killの前にいたずらでSが書き加えられていた標識を観た。「スピードは技術だ」とでも言うのだろうか?これを観て思い出したのが、戦時中の日本での標語で「贅沢は敵だ」という看板に「素」が加えられて、「贅沢は(素)敵だ」と皮肉っていたが、これ同様面白いものだった。約30分程でフェリー乗り場だ。(写真43:フェリー)
6km先の「ゴゾ島」まで行く。二つの島の間に小さな「コミノ島」があり、この脇を進む。あちこちに騎士団が造った「見張り塔」がある。(写真44:塔)
マルタには50以上あるという。さて、朝の海は結構波が高い。
「青の窓」
海岸線は太古の昔の海底が隆起した場所で、至る所に貝の化石がある。足の踏み場がないといった感じ。(写真45:貝の化石)
そんなところに波と風で出来た大きな穴が開いていた。まるで窓のようなので「青の窓」と名付けられたという。(写真46:青の窓)
同じような穴が開いた部分から船が通る小さな隠し船着き場があった。(写真47:港)
ローマ時代の映画の撮影にも使われたという場所だそうだ。沖に地元の人が「クロコダイル・ロック」という岩があったが、私の感覚では「亀岩」だと思う。(写真48:亀岩?)
さて、例の映画のロケ地だが、昼食を摂ったレストラン近くの海岸で行われたのだが、主演の二人はホテルの部屋も別々にしていたというから、当時から離婚危機はあったのだろう。2週間、周囲を封鎖して撮影したという。
昼食は「海鮮のオーブン焼き、盛り合わせ」だったが、豪華なもので、貝は4種類、ムール貝、マテ貝、浅利他、魚介は蛸と烏賊でこれは結構美味しかった。満足しました。(写真49:海鮮盛り合わせ)