「関東大会準々決勝」
「関東高等学校アメリカンフットボール大会」が始まった。6月4日土曜日、調布の「アミノバイタル・フィールド」では2回戦の母校「ユニコーンズ」対早稲田大学学院高校の試合が行われ、応援に行った。快晴だがちょっと風がある。試合開始前、コーチ陣が選手にハッパを掛け、気分を盛り上げている。(写真:試合開始直前)
メンバー表を見るとユニフォームに着替えているのは、2年生3年生で60名、それに1年生が50名くらいお揃いのTシャツと短パンを穿いている。小学校でフラッグ・フットボールを、中学でタッチ・フットボールを経験している子も多いのだろうが、やはり体力的には無理があるので、夏の合宿を終えるまでは防具なしでのトレイニング中心でまずは身体造りなのだろう。母校の高校は全校生徒が700名強x3学年=2100名強なのだが、フットボール部だけで大体120名以上いるから、校内の一大勢力だということだ。石を投げればフットボール部員に当たるということか。凄い人数になったものだ。
午前10時半、キックオフ。コイントスの結果、母校が風上からのキックを、早稲田が風下でのレシーブを選択した。(写真:キックオフ)
4月29日の「春の早慶戦」では久々に母校が勝ったが、早稲田は東京都大会第3位、母校は神奈川県大会第1位。開始早々、早稲田はファーストダウンを取れずパンとで攻守交替。母校はランプレイを中心にしてぐいぐいと進む。(写真:ランプレイ1)
(写真:ランプレイ2)
(写真:ランプレイ3)
ロングゲインを続けたが、敵陣30ヤードからのパスがインターセプトされ、早稲田に攻撃権が移る。だが早稲田はこのシリーズ、右サイドへのショートパスを投げたが、母校のディフェンス陣がこれをインターセプトし、そのままダッチダウン(TD)した。第1位クオーター(Q)7分27秒だった。トライフォーポイント(TFP)も決って開始早々7:0とリード。更に2分34秒にはFBのランプレイで一挙にTD,TFPも決まり、14:0とリードを広げた。第2、第3Qは押しつ押されつのシーソーゲーム。最終Q開始早々の11分49秒、QBが自らボールを持ち、そのままロングゲインしてTD、TFPも決まり21:0となった。因みに高校生のゲームではクォーター12分の正式計時で行われる。だからスタートが12分で段々秒数が減って行く訳だ。残り何分何秒ということが時間表示だ。更に一方的な試合となり、早稲田が力を発揮出来ない内に、母校は2軍チームを投入し、4thQ6分25秒にフィールドゴール(FG)で3点、18秒にもFGを決めて3点追加し、結果母校が27:0で早稲田を完封した。完勝だった。
それにしても近年早稲田は連続して4年全国制覇していた面影が全く見えなかった。世代交代の波について行けなかったのだろうか。帰り道で先輩OBとご一緒した時にOBは高校は母校ではないのだが、久々に溜飲を下ろしたとおっしゃっていたのが印象的だった。今年は東京の佼成学園、日大鶴ヶ丘、静岡の知徳などが強いらしい。準決勝は、6月12日(日)駒場第2球技場で行われる。2回戦の結果が出た。
慶應義塾(神奈川1位):早稲田大学院(東京3位)=27:0
知徳(静岡1位):駒場学園(東京2位)=37:23
日大鶴ヶ丘(東京4位):千葉日大第一(千葉、茨城、埼玉1位)=33:0
佼成学園(東京1位):法政二高(神奈川2位)=29:0