「国立西洋美術館が世界遺産に」

「国立西洋美術館が世界遺産に」
フランスの建築家「ル・コルビュジエ」の設計した上野の「国立西洋美術館」がユネスコの世界文化遺産に登録されることが確実視されようとしている。そのために上野の山は大混乱で、上野駅に一番近いこの美術館前もいつもは観られないような人出だった。(写真:国立西洋美術館前)

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(写真:建物1)
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(写真:建物2)
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当分このような人波がこの建物の周辺で続くのだろう。私にはこの建物のよさが余りよく理解できなかった。ただ単に機械的に単純な線の組み合わせで造られたようで何が独創的なのだろうか。でもまあ世界遺産が増えるのには大賛成ですがね。

「諦めた若冲展」
三度目の若冲展へのトライだった。5月22日が最終日なのだが、19日の上野ももの凄い人だった。若冲展はなんと「290分」待ちだという。午前11時過ぎだったから、並んで入場出来るのが午後4時過ぎだということだ。あほらしいので止めた。(写真:若冲展)

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列はどこまで続いているのか、全く分からないほどの列でした。(写真:若冲展の人の列)
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「恐竜博」
上野の「国立科学博物館」では「恐竜博」が行われていた。若冲展を諦めて恐竜を観に行くことにした。

「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。そして恐竜は死して化石を残す」とは私の個人的な言葉。
今回の恐竜博での恐竜のキーワードは七つあるという。「起源」「植物食」「飛翔」「水中進出」「赤ちゃん」「恒温」「鳴き声」だという。嘗て地球上で約1億6千万年にも亘って君臨していた恐竜たちはどうやって進化したのか?が今回のメインテーマだ。
「起源」は「爬虫類」の一部が小型恐竜になったのだが、骨の化石から復元すると大型の犬位だろうか?(写真:起源)

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(写真:アシリサウルス)
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(写真:チレサウルス)
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(写真:チレサウルスの化石)
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驚くことなかれ、恐竜の新種は年30件ほどづつ見つかっているのだという。爬虫類の一部が二足歩行するようになり、これが恐竜の起源となったという。二足歩行により、より早く動けるようになり、行動範囲が広がり、獲物の捕獲が可能になったことによるという。
次が「植物食」だ。一部の恐竜は植物を食べるようになり、これにより大きな身体になっていった。所謂草食恐竜の出現だ。(写真:植物食)
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第3のキーワードは「飛翔」だ。(写真:飛翔)
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一例を挙げるとムササビのように羽を広げて空を滑空するものが現われた。(写真:飛翔恐竜イーの化石)
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彼らがやがて今の鳥の祖先になる。そして地上では巨大な草食恐竜と、それを捕食する肉食の大型恐竜が現われていた。史上最強の恐竜「ティラノサウルス」が闊歩した。(写真:ティラノサウルス)
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第4のキーワードは「水中進出」だ。一部の恐竜は水に潜り、水中のものを食べることが出来るようになってきた。
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鼻だけ水から出し、カバのようにして泳ぎ、魚を獲ったという。(写真:カスモサウルス)
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(写真:スピノサウルス)
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(写真:チンタオサウルス)
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彼らの特徴の一つは、身体が重たいということだ。水に浮いてしまわないように骨は太く重たかった。
第5のキーワードは「赤ちゃん」だ。やはり恐竜の赤ちゃんは親に比べて非常に小さかった。(写真:赤ちゃん)
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代表的な「パラサウロロフス」の赤ちゃんの絵だ。(写真:赤ちゃんの絵)
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(写真:赤ちゃんの化石現物)
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第6のキーワードは「恒温」だという。それは恐竜の一部には身体に毛が生えていて、体温を保てたということだ。その証拠が化石から発見された。(写真:恒温)
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「クリンダドロメウス」の化石から羽毛が見つかった。(写真)クリンダドロメウスの化石)
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(写真:羽毛の復元)
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最後が「鳴き声」だ。一例として「パラサウロロフス」の赤ちゃんの鳴き声が復元されていたが、トロンボーンのような音がしていて、これは頭の部分に音を共鳴させるような空洞の骨があることから想像されたという。(写真:鳴き声)
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(写真:鳴き声の図の説明)
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鳴き声があるとすると、母と子、或いは仲間同士の意思の疎通があった可能性があり、集団生活をしていたと考えられるそうだ。意外と恐竜文化も発達していたのかも知れない。最近の恐竜学も日進月歩のようであり、次々とこれまでの通説が覆っているという。