「癌闘病記―第31回」
「緊急入院続き」
相撲の力士腹と象の足になってしまった私。体中が腫れあがっている感じだ。9月21日の午前中にフットボールの仲間たちがやってきた。最初の声は「ビールはあるか?」だった。私の自宅で宴会が始まってしまった。(写真:A4)
約1時間後に彼らは帰ったが、今度は私がどうしようもなくなり、来てくださった介護士の方のアドバイスで結局再入院することになった。聖路加に連絡して「緩和ケア病棟」の一室が確保でき救急車で向かった。
普通の一人部屋の倍はある部屋だ。(写真:A1)
(写真:A2)
それだけ差額ベッド代が高いということだ。
ほぼ3日間食事が摂れていなかったが、医師の許可を得て久し振りの食事となった。
「SOFTハーブ食」9月21日昼食(写真:A3)
主食 全粥特小 ==1/2バナナ、うめびしおパック、1/2白身魚生姜醤油、1/2冬瓜ソボロアンカケ、1/2柚香和え、バニラアイス ==熱量442kcal 蛋白15.0g 炭化67.7g 塩分2.0g
何を食べても腹が減っているから美味しい。実に美味いと感じた。そして
「SOFTハーブ食」9月21日夕食(写真:A5)
主食 全粥特小 ==たいみそ1/2挽肉と豆腐の味、1/2揚げ茄子浸し(海老)、1/2大根と水菜のサラダ、エブリッチきなこ1/3P ==熱量419kcal 蛋白17.1g 炭化56.45g 塩分1.4g
夕食前にお風呂に入った。ストレッチャーに乗ったままでそのまま湯舟に浸かることが出来て、身体をしっかりと温め洗ってもらった。風呂には実に2か月振りに入ることが出来た。気持ちよかった。
緩和ケアの医師と相談してこのまま食事が出来るならば、連休明けにでも退院させるということになり、一筋の希望が見えてきた。入院は嫌だよ。動きに制限が出来るし、まるで自由がない。人間としての尊厳は何処へ行ったのか?
二つ窓のある部屋は流石に広い。窓からは晴海の選手村方面の工事現場のクレーンも見える。(写真:A7)
8月22日昼食(写真:A8)
主食 SOFTハーフ 全粥特小 ==冷そうめん、めんつゆ(付けつゆ)、薬味(生姜、長ねぎ)、フルーツ、1/2豆腐チャンプル、1/2冬瓜くず煮(絹・ゼリー、アップル) ==熱量385kcal 蛋白12.0g 炭化71.97g 塩分4.6g
今日から点滴を止めて投薬のみとなった。少し身体にも自由が出来たと言えよう。
ところが便秘と嘔吐が同時に発生した。もう苦しくて、苦しくて堪らない。理由は腹に溜まった腹水のために腸の動きが悪くて食べたものが腸から出ないのと、便秘とが重なって、出ない出せない食べられない状態となってしまったのだ。最悪の気分だ。それでも25日水曜日には何とか退院しました。
以上、秋めいてきた東京より㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。