「癌闘病記―第23回」
6月に新しい点滴による抗がん剤治療を始めて約1週間で下痢症状が始まり、その後どんどん悪化して行った。遂に耐えられなくなり7月2日に緊急に病院に電話をしたら、即入院と言うことになった。
慌てて荷物整理してタクシーで病院へ駆けつける。まずは看護師からヒアリングを受けて、血液検査、心電図、CT検査を受けてから入室。そこからは点滴だけになり食事は不可。だが下痢は一向に治らない。(写真:A1)
入院二日目の7月3日には大腸内視鏡検査を行ったところ、大腸内に腫れがあるとのことで、ステロイドを使った点滴に変えるという。5月にも大腸検査は行っているので、その時の画像と比較しても今回は大腸の一部が赤く腫れてっていた。内視鏡検査用の下剤1リットル。(写真:A2)
三日目の深夜に急に下腹部が痛み出し大騒ぎになり、レントゲンを病室に持ち込み撮影とエコーの検査も行った。その後痛み止めも効きだし小康状態にもどった。昼には漸く下痢が収まりつつあり、ステロイドの効果が出始めて来た。夜には殆ど下痢は解消したが、食事はまだまだだ。身体に付けていた心電図が外され多少自由が利くようになったのには助かった。
今回は緊急入院ということで差額ベッド代のある部屋だ。まあ仕方ないだろう。早く食事にありつきたいという気持ちになりつつある。来週は本来ならば二度目の抗がん剤治療なのだが、果たしてどうなるのだろうか?
四日目(5日金曜日)
徐々に下痢はなくなりつつあり、ガスも出た。医師に相談した結果昼から食事再開となった。楽しみだ。全く歩いていない状態なので、筋トレとしてスクワットを始めた。早く復調して退院したいのが本音だ。
昼食以降は「食」に掲載している。
楽しみは食事だけだ。まだまだ便は改善されていないが、体力は徐々に戻りつつある。やはり食事は大切だと再度認識させられた。医師との話し合いで徐々にステロイドの効果が出れば、量を減らしつつ食事量を逆に増やし、退院に進めるようにするということだが、どうやら来週末が有力らしい。まだまだ入院生活は続くようだ。