「神奈川会」

「神奈川会」
毎月恒例の神奈川会を横浜は野毛のいつもの店で行った。10名ほどの仲間なのだが、最近は私も含めて出席率が悪く、その日も5名だった。(写真:A1)
まあ元気で集まれる内は集まろう。先行きの不安もあるし、認知症への恐怖もあるし、やれる時にやるという気持ちだ。

「江戸時代の歌舞伎観劇風景」
客席は大体3種類に分類されていた。まずは「平土間」。舞台正面に設けられ升目に区切られた一般席(6人用)だ。次に「桟敷席」があり、舞台を挟んで左右の側面にある。こちらは富裕層向けの特別席だ。料金は平土間の十倍。それ以外に桟敷席に入るには芝居茶屋、別けても大茶屋と呼ばれる高級料亭から直接に入場し更に芝居が跳ねた後はまた大茶屋戻り酒宴を催すのが通例だった。従って非常に高額な費用となった。一番安いのが立ち見の二階席で通称「向こう座敷」ないしは「大向う」である。料金も安く幾度も足蹴く通う見巧者な客が多く、ここから掛け声を掛けた。
今も歌舞伎座では二階上手後ろ側に大向うの席を設けており、掛け声を掛ける場合はここから掛けることになっている。
料金は時代により変遷があるが、金1両=銀60匁=4000文=約8万円とすると、1文=約20円となり、土間の料金は100文から135文(2000円から2700円)、桟敷は25匁(約3万3千円)、立見は16文(320円)程度と思われる。
来週は歌舞伎座から六月大歌舞伎観劇記をお送りいたします。