「癌闘病記ー第10回」

「癌闘病記―第10回」
「人間ドック」
毎年4月の初めに人間ドックに行っている。去年の人間ドックで肝臓癌が見つかった。あれから1年が経った。抗癌剤治療を行っているが果たして効果はあるのか?今もって理解し辛いが、今年のドックではどんな結果が現れるのだろうか。結果は3週間後だという。一番顕著なのは体重の減少だろう。10%以上減っているからだ。
その他は胃カメラでは昨年にはかなり問題があった箇所は修復されていて問題なしとされた。骨密度は丈夫だし、聴力、血圧、眼底も問題なし。まあ肝機能は良いとは言えないが、他はまずまず問題ないとされた。
さて驚いたのは聖路加国際病院の人間ドックが大きく進歩していたことだ。まずチェックインするとI・PADを渡され、それに次の行く場所や呼び出しが画面に現れその指示に従って動くことになったのだ。聞くと4月から導入されたばかりだという。

「谷から谷へ、大腸がんの疑いが」
人間ドックの最後に医師との面談があり、そこで便から血液が採取されたので再度検査が必要になったと告げられた。この数カ月便秘気味で痔のような症状で出血していたのでポリープからの出血も気にはしていたのだが、現実になっていた。日程の都合上、5月9日に再検査を設定した。肝細胞癌で更に大腸癌だったらどうする?もう谷に落ちたのに、這い上がれず更に次の谷に落ちるのか?一体どこまで癌の恐怖は続くのだろうか?

「抗癌剤は継続」
3月5日に抗癌剤投与を再開しこれまでは何とか食欲もキープ出来ている。一方的で口の中が過敏になり辛い物と熱いものは全く受け付けない状態は恒常的になった。体調も完璧ではないので余り動くことが出来ない。辛うじて生活に必要な買い物をする程度なのだ。医師の判断で抗癌剤は継続することになった。医師によれば「調子が悪くなれば直ぐに自己判断で中止してもよい」とのことだ。一方困っているのが、身体の痒みだ。全身が痒くて仕方がない。これも飲み薬等で対応することにはなったが、果たしてどうなるやら。はっきり言おう。癌との戦いは辛いよ。
そろそろ桜満開の東京から㔟古口がお送りしました。
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次は前週のJ REPORTに続きます。