「手前勝手世界食物語、第198話」

「またまた、田中屋」
先日の仙台会の集いではちょっと早い夕食を近くのまたまた「田中屋」で蕎麦を食べた。アラカルトでおつまみをと思ったが、一品当りの価格が高いのでコース料理を注文した。@4500円也。刺身から天麩羅、煮物、と色々付いていて最後の締めは勿論蕎麦、冷たいのか暖かいのかのチョイスが出来る。飲物はビールで乾杯のあとは「蕎麦焼酎の蕎麦湯割り」だ。昔の人は蕎麦屋で酒を楽しんだのだろうが、最近はそういう人も減ってしまったのか?蕎麦屋でのあては「焼き海苔、蒲鉾、豆腐、味噌」などが定番だろう。江戸時代は蕎麦屋も沢山あったようなので、恐らく一膳飯屋と同様に庶民の胃袋を満たすのと同時にお酒も当然出たのだろう。大阪勤務時代は北新地にある「喜庵(よろこびあん)」で友人とお酒を飲み蕎麦を楽しんだのを思い出した。その友人は60歳になる前に急死してしまった。喜庵の息子さんは東京は神田の「藪」で修行していたのをテレビで観た記憶がある。蕎麦屋同士、修行場を提供し合っていた訳だ。蕎麦は「挽き、打ち、茹で」が肝心なようだから、それなりの修行をしないと一人前にはならないのだろう。最近は素人でも蕎麦打ちをやる人もいるし、教室もあるようだから、個人でも名人?のような人もいることだろう。さて、東日本大震災でご苦労されている福島県にでもこの連休に蕎麦でも食べに言ってみようか。少しでも応援になることならばやる意義はあるのかも知れない。
以上、大型連休に突入したばかりの東京から勢古口がお送りしました。

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