「入院三日目、四日目」

「入院三日目、水曜日」
朝からだるくて動けない。血圧が昨日同様78まで下がっていた。慌てて医師たちが集まってきた。点滴を行うと血圧は直ぐに120まで回復した。抗癌剤の影響・副作用は高熱、吐き気、かゆみ等々あるようだが、私の場合は血圧に現れたのだろうか?その他の症状はない。ただ血圧が低いと当然眩暈がしてふらつくから転倒の恐れがあると心配していた。食欲はあるし血圧以外は普通なのだが、心臓のモニターやら付けられて明日までは点滴を連続して行うという。いやはや癌との闘いは思わぬ方向へも進むものだ。
朝食は、1600塩6gFullでご飯150g、牛乳200cc、木綿豆腐餡掛け(万能ネギ)、揚げ茄子サラダ。(写真:S8)
昼食は、フルーツオレンジ、カレイネギみそ焼き、肉じゃが、めかぶ。(写真:S9)
夕食は、ご飯150g、フルーツ、鶏のハーブ・パン粉焼・付ピーマンソテー、冬瓜コンソメ煮、トマトのサラダ。(写真:S10)

「入院四日目、木曜日」
体重は入院時に50数年前の学生時代最後の体重となっていた。痩せたものだ。完全に昔の体重に戻るなんて想像もしていなかった。学生時代は筋肉もりもりだったが、今と違うのは太ももの太さー20cm、ウエストの太さ+15cmだったことだ。体型が全く違うのに体重は一緒なのだ。
昨日からの点滴等があり、朝の血圧は120と通常に戻っていたが、8時過ぎにはまた100まで低下していた。でも食欲もあり、めまいもせず、元気になりつつあると思っている。兎に角水分の補給が大切で早く余計な薬物を排泄する必要があるのだろう。
栄養士からの指示で、体重に合わせた1600kcalの総カロリーに抑えられており、栄養バランスや塩分摂取量の制限等も厳格に守られているようだ。
今も心臓の動きを測るモニターを常時付けたままの生活なのでシャワーが浴びられないのが玉に瑕だ。午後から漸くモニターを一時的に外してシャワーを浴びた。気持ちよかった。
ところで、悔やまれることがある。この25年間毎年聖路加国際病院の人間ドックを受け、且つ昨年秋にはPET-CTも受けて癌が見つかっていなかったのが、今年の人間ドックで見つかるなんてどうしてなのか?もっと早く見つかっていても良かったはずだ。それも4cmもの大きさというから猶更悔しい思いだ。今年見つかったことが良かったのか、それとも来年以降ならば更に癌が進行していたのか、疑問だが兎に角悔しい。

朝の食事は、ご飯150g、牛乳125cc、味付け海苔パック、ほうれん草えのき浸し、がんも煮物。(写真:S11)
昼食は、ソース焼きそば220g、フルーツ、ブロッコリーサラダ・マヨネーズ付(写真:S12)
夕食は、ご飯150g、汁半鯖味噌煮(針生姜)、もやしのお浸し、とろろ芋・だし割り醤油。(写真:S13)