「手前勝手世界食物語、第225話」

「利久庵」
日本橋三越の前にある「利久庵」に行って見た。久し振りに訪れたが、客は一人か二人組ばかりで早速相席させられた。次々と客は訪れる。私が頼んだのは「おろしそば」@950円也。向いの席の男性は「牡蠣卵綴蕎麦」だった。相当にいい値段なのだろう。大概の人は「大盛」を頼んでいた。昼時だから人の出入が激しい。すぐに注文の蕎麦が出てきた。薬味には「葱、鰹節、海苔」、そして勿論「大根おろし」が付いていて、盛り蕎麦風にして食べる。見た目より量が多く、それぞれの薬味を堪狽オて満足の一品だった。大阪時代には「美々卯」本町店に行って昼時だと「賑わい蕎麦」をよく食べた。ご存知の通り、大阪は「うどん」の街で蕎麦は余り美味しくないが、「美々卯」の蕎麦はそれなりに美味しく、「賑わい蕎麦」は豊富な品数の薬味との取り合わせが美味しく、更に蕎麦は「出雲蕎麦」のような小さな器に盛られてきて食べ放題だったが、これもまた楽しみな一品だった。蕎麦はやはり大阪、関西より東京ですね。もう一つ、関西になくて関東、東京にあるのが美味い「トンカツ」だ。大阪は牛肉が中心の食文化圏なので美味しいトンカツに巡り会った事がなかった。やはりトンカツの本場は東京だと思っている。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

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