早朝、5時半ホテル出発で空港へ。途中地元アシスタントの「ナージャさん」の話し。ロシアの平均月収は20300ルーブル、約6万円だとか。しかし職業別には医師15000ルーブル、教師16000ルーブル、油田技術者6万ルーブルとのことで年金は平均月8500ルーブル、定年は男性60歳、女性55歳。不動産については、サンクトペテルブルグ市内中心部のトイレ・キッチン付き小規模ルームで4百万ルーブル、郊外で2百万ルーブル、中心部のレンタルで月15000ルーブルと収入に対して比較的高い。学歴が高いほど収入が低いという矛盾を抱えているようだ。保育園には1歳から、幼稚園には3歳から通えるが順番待ちだという。親は子供が生まれるとすぐに保育園や幼稚園を蘭?キるという。徴兵制のロシアだが金持ちの子供は賄賂等で絶対に徴兵にいかないという。いずれにしても賄賂が横行している社会らしい。空港までナージャさん、送ってくれてありがとう、スパシーボ!!
サンクトペテルブルグから南へ750kmのモスクワの夜明けは9時。東の空から真っ赤な太陽が昇ってきたのを機内からみた。因みに日没は5時だった。市内中心部の「赤の広場」「クレムリン」「聖ワシリー寺院」「レーニン廟」「グム百貨店」等お決まりの観光コースを歩く。気温は1度だというが風が冷たい。赤い壁に囲まれたクレムリンはイメージが全く違ったのと、赤の広場を後進する軍隊を謁見する党中央委員たちの立つ場所がレーニン廟の2階だというが、非常に低いところだったのでこれは本当に驚かされた。何か高い建物の上から見ているような印象を映画やテレビで持っていたものだから、あまりの低さに「目から鱗」だった。「宇宙飛行士博物館」は旧・A時代に唯一米国をリードしていた部門だったから、祖国の栄光を背負っていた飛行士たちの気概が伝わってくる施設だった。日曜日とはいえ家族連れが多く目に付き、ロシアの人々がいかに宇宙飛行士たちを尊敬しているかが分かった。
ここまでの旅行で「ロシアのイメージ」は確かに変わった。まず当初はロシアといえば「熊」、獰猛で野蛮で強引で低脳といった印象、それが今は「貧富の差が激しい寒くて厳しい気候に必死に住む人たち」或いは「小熊のプーさんの親戚のおじさん的?」に変わりつつある。あと一日どのように変わるのだろうか?