「手前勝手世界食物語、第246話」

「メトロポール紅虎」
一度、行った事がある店だったが、ちょっと雰囲気が変わっていた。元の店は銀座三越と銀座松屋の間の三菱東京UJF銀行のあるビルの地下2階の「紅虎餃子房」だったが、場所はそのままで新しくなっていたのは「メトロポール紅虎」というちょっと高級な中華料理の店になっていた。最初の日は前菜の「魚のカルパッチョ」が出てくるのが後になり、初めにメイン料理の「黒の竹黒麻婆豆腐」が出てきたりして混乱していた。まだオープン仕立てなので厨房も慣れていないのかとは思ったが、そんな時、腹の出た年配の男性が出てきて名刺をくれて料理について感想を聞かれたので、「出てくる順序が違う」と文句を言っておいた。帰宅して名刺を元にしてインターネットで調べてみるとこれが凄い。「際(KIWA)コーポレーション」という会社の資本金は5億円超、売上高250億円超の大企業の社長だった。全国に350店舗余りの店を経営しているという。行ったこともある店の名前もある。さて、この銀座4丁目の「メトロポール紅虎」は確かに味も美味しいし、値段もリーズナブルだった。最初の日は、「魚2種のカルパッチョ」@1280円、「棒餃子」@600円、「上海小籠包」@680円、「黒の竹炭挽肉麻婆」1200円、「赤の悪魔鶏ハーフサイズ」@1100円、どれも美味しかったが、黒の麻婆は絶品だった。赤の悪魔鶏も唐辛子が効いていてこれも素晴らしかった。本当にどれをとってもこの値段で銀座?といわせるものだった。1週間後、またまた訪れた。なぜかと言えばこの店のメニューの数が物凄く多いのだ。だから色々と試したくなったからだ。座席数300席だから店員の数もかなり多い。今のところ、客は少ないが、その内に味を当てにして沢山の客が入ればと社長も言っていたが、この店は多分当ると思う。その日は「サービス餃子」@0円、「おまかせ小菜3品」@1000円、「骨肉とゆで肉」@1000円、「真っ黒黒酢スブタ」@1500年、「ネギ蒸し今天魚(金目鯛一匹)」@3200円。店の人も驚きますよと言っていたが、「骨肉とゆで肉」はドカンと大きな豚骨の上に茹でた豚肉をたっぷり乗せた超ボリューミーなものでこれはちょっと驚かされた。その日一番はやはり「金目鯛」を蒸したもので、中華料理の中でも豪華きわまるものだろう。これも骨が残るだけまで食べ尽くした。「酢豚」も素晴らしかった。料理の味は本当に美味しいといえる。絶対お薦めの店でした。
以上、いよいよ春めいて来た東京から勢古口がお送りしました。

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