映画「スーパーチューズデイ」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年63作目)
民主党の大統領候補が目指すはスーパーチューズデイの決戦地「オハイオ」。そこで勝てば大統領も目前だ。そこで行われる汚い駆け引きとは?政治は純粋な心では勝ち抜けない。
映画「ルート・アイシッシュ」(銀座テアトルシネマにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年64作目)
イラクの首都バクダッド市内から空港までの道を「ルート・アイリッシュ」と呼ぶ。そこは世界一危険な道路なのだという。民間警備会社の警備員の車が襲われ、4人が死亡した。その内の一人の親友が遺族である妻と共に事件の真相を探ろうとする。殺された原因はテロではなく、仲間割れの結果ではないかと疑いだす。果たして真実は?イラクの生々しい現実が浮き彫りになる。
映画「ドライヴ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年65作目)
ロスアンジェルスで自動車の整備工として働く若い男の物語。彼は内職として犯罪者を車で逃げさせるということもやっている。所謂ドライバー役だ。そんな彼が住むアパートの隣人に美しい女性と幼い息子がいた。夫は服役中だった。そんな夫が帰ってきた。しかし監獄での借金でまたまたトラブルが起きる。そしてドライバーは彼等一家を助けるために協力するのだが、事態は最悪の方向に進んでしまう。面白かったが、殺人シーンは強烈だった。
映画「ヘルプ」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年66作目)
1968年のアメリカ南部ミッシシッピー州の田舎町。人種差別が最も高い州だ。そこで黒人女性たちは代々メイドが仕事だった。それがヘルプの語源だ。白人から差別され恐怖の中で生活する黒人たち。だがジャーナリストを目指す若い白人女性は彼女たちの証言を元に本を出版しようとする。それは彼女たちが経験した白人達との真実の出来事だった。今年観た最高の映画でした。絶対に観てください。アカデミー賞助演女優賞受賞作。
映画「高野聖」(東劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年67作目)
坂東玉三郎主演の「泉鏡花」作品のシネマ歌舞伎。飛騨の山奥で修行僧が美しい女の住む家に一夜の宿を借りる。そこで起きる摩訶不思議な世界を描く。
日経新聞4月6日夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「アーティスト」が4つ星、「KOTOKO」が4つ星、「SPEC?天=vが2つ星、「ビースト・ストーカー」が4つ星、「レッド・ティアーズ」が3つ星、「ラーメン侍」が2つ星、「コーマン帝国」が3つ星でした。
「シノプスシ169」
本「銀漢の賦」(葉室 麟 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年93冊目)
直木賞を受賞した葉室氏の作品。「第14回松本清張賞」受賞作品。藩の家老と鉄砲組の男は幼馴染。藩の運営が元になり領主から追っ手を差し向けられた元家老を助けて脱藩を手伝うことになった。果たしてその結末は?
本「いのちなりけり」(葉室 麟 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年94冊目)
葉室氏というのは中々いける作家だということがよく分かった。無骨なしかし一途な武士の生き方と恋心を描く秀作でした。
本「秋月記」(葉室 麟 著) 角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年95冊目)
九州の小藩「秋月藩」は本藩「福岡藩」に乗っ取られそうになる。若き小四郎たちが立ち上がり、藩を牛耳っていた家老を追い出すが、実はこれが本藩が狙っていた裏技だった。実に面白い着想のお話しでした。作者は凄い。
「時雨ごこち」(河治 和香 著) 角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年96冊目)
「紋ちらしのお玉」シリーズ3作目で最終回でした。幕末の江戸、柳橋の芸者「玉勇」こと、「お玉」は男性と寝るとその男の家紋を身体に彫っていた。そんな彼女と幕末に活躍し、そして死んでいった沢山の男たちとの物語。官軍の江戸攻めから遂に明治を迎える。生一本の江戸の女を描く秀作です。このシリーズ、絶対お薦めします。
「雪割草」(今井 絵美子 著) 角川春樹文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年97冊目)
「立場茶屋おゆき」シリーズ10作目。品川宿で立場茶屋と料理旅館を経営する「おりき」の物語。