「芸術祭十月大歌舞伎観劇記」

「J  REPORT 2022 10月第4週号」 
「リタイアメント・ノート 13年4ヶ月目」
「VOL.1287 SINCE AUG.12th、1983」
「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。

「芸術祭十月大歌舞伎観劇記」(写真:K1)
来月はいよいよ十三代目市川團十郎白猿襲名披露と八代目市川新之助初舞台が2年半振りに行われる。やっと朝の部の席は確保したが、あっという間に満席になる状態だった。
そして今月の歌舞伎座は、ちょっとした笑いに満ちた芝居でした。(写真:K4)

「祇園恋づくし」(写真:K5)
舞台は京都は祇園。季節は祇園祭の最中。茶道具屋大津屋次郎八(中村雁治郎=成駒屋)の家に江戸からやってきて逗留している指物師留五郎(松本幸四郎)。偶然次郎八の妻の妹、おその(片岡千之助)に出会い惚れてしまう。
一方次郎八の妻、おつぎ(雁治郎の二役目)から夫の浮気の調査を依頼されてしまう留五郎。祇園の芸妓、染香(幸四郎の二役目)はしつこく迫る次郎八を拒み続ける。この主役二人の二役が面白い。
留五郎には、おそのから会って欲しいとの連絡があり何と江戸に連れて行って欲しいと言われ、一人舞い上がる留五郎。しかし実はおそのは手代の文七(坂東巳之吉)と一緒に駆け落ちするのを留五郎に助けてもらいたいだけだった。こういった恋の駆け引きが渦巻く祇園祭の夜でした。

「釣女」常磐津連中による舞踊劇
太郎冠者(尾上松緑)が大名某(中村歌昇)を連れて西宮戎神社にやってくる。良き妻を得るために神社に詣でる二人。そこで夢のお告げがあり釣竿が見つかった。それを垂らしているとやがて美しい上臈(市川笑也)が掛かって来る。喜ぶ大名。次に太郎冠者が釣竿を垂らすと醜女(幸四郎)が掛かってきた。驚く太郎冠者。こうして二組の夫婦が出来上がる。
(写真:K2)
(写真:K3)
久し振りに笑い一杯の舞台で楽しめました。
追伸:10月31日と11月1日の團十郎襲名披露はたった2回しかないため、それこそあっという間に埋まってしまい私は普通の人より2日前に買えるのだが、残念ながら数秒差で買えませんでした。

「叔母が100歳に」
叔母は母の姉。1922年生まれで、18日で100歳となった。我が一族では最長記録だ。大正11年生まれ。一番身体が弱かったというが、逆に一番の長生きとなった。骨折により寝た切りになっているが、今でも元気で意識も実にしっかりしている。もっともっと長生きしてもらいたいものだ。
誕生日当日、内閣総理大臣からの表彰状も届いた。(写真:百歳)