2012年6月23日(土曜日) 第11日目

いよいよスイスを去り、オランダに向かう。他の二人は「モンブラン」に向かった。今日も天気は最高に良い。朝食の時、庭で食べていたら「うさぎ」が現れた。ホテルの女性によると2週間くらい前から現れたということで彼女は「ポポ」と名付けたという。「アリス・イン・ワンダーランド」に出てくるウサギの名だという。憎めないウサギでパンやチーズを貰って元気欲走り回っていた。さて、昨晩のWHOの医師のO氏によると、WHOの現在のトップは香港系の中国人で、ミャンマーが対外開放に向かったのも軍事政権としては中国にこのままではしてやられてしまうという判断があったのだという。また、彼がしょっちゅう訪れているアフリカでは中国の援助で道路や橋が出来ているが労働者は全て中国から連れてきているという。だからエチオピア航空は中国便を日に2便飛ばしているが満席だそうだ。如何に中国が東南アジアやアフリカに利権を求めているのかが分かるという話しだった。大変ためになる話しだった。さてオランダはアムステルダムに到着した。ここからはユーロの世界だ。スイスフランはとりあえずしまう。ホテルにチェックインしようとしたら、ロビーで警官が3人ほどの男を確保していた。「自分のパスポートを出せ」と警官が言っている。どうやら犯人逮捕の場面に出くわしたらしい。昨日の事件もあるので、改めて治安の良くないヨーロッパにいることを認識して行動するようにしよう。如何に旅慣れているとはいえ油断は禁物だ。ホテルチェックインしてすぐに街へ出かける。まず目指すは「国立ミュージアム」。オランダ中世絵画の巨匠「レンブラント」と「フェルメール」の絵が目的だ。日本語のイヤホンガイドを借りて、まずはレンブラントの部屋へ。素晴らしい絵が飾られている。同時代の画家たちの絵も素晴らしい。狙いのフェルメールは?な、なんと、一点しかない。「牛乳を注ぐ女」だけしかない。今や「フェルメールはオランダの観光大使」みたいなもので各国に貸し出されているようだ。東京にも現在2作品が来ている。がっかりだ。レンブラントの大作「夜警」には圧倒される。大きな絵だが、細やかな美しさがレンブラントの繊細さを滲み出させている。絵の数が少ないので1時間ほどで美術館を出た。そこから徒歩で「アンネ・フランクの家」に行ってみる。ところが入場待ちの行列が出来ていたのでパスすることにした。運河沿いの建物だったが、現在は保存されて観光客に見せられるようになっていた。歩いて往復2時間、美術館で1時間、ほどほどに疲れたので途中のスーパーでビール、ワイン、ハム、サラミ、チーズ、パンを買ってきてホテルで夕食とした。驚いたことがある。それはここアムステルダムは「自転車天国」だということだ。自転車専用道路があり、優先度合は自転車がまず第一、次が人間、最後が車という具合みたいだ。それとやはり「運河」「水運」だ。今も川を多数の船が行き交う。ここから16世紀にも日本始めアジアにも覇を唱えた国家の原点があるのか?

2012年6月24日(日曜日) 第12日目
残すは後一日。午前10時に別行動だった二人組みと合流して「国際花博覧会」へと行く。それにしても世の中「WIFI」時代だ。ありとあらゆる場所がインターネットで全世界と即座に繋がる。今回料金を取られたのはグリンデルワルドのホテルのみで後は全てフリーだった。朝から雨のアムステルダムだ。小雨が降り続いている。ホテルの窓ガラスも二重だから冬の寒さが想像出来よう。この地はアイススケートと自転車が盛んなところだったのだ。今日は日曜日、雨の日曜日、なんだか感傷的になってしまう。漸く10時半に合流。早速電車で「フェンロー」というところまで約2時間掛けて向かう。「フォロリアード」(花博覧会)10年に一度行われている世界的な花の祭典だそうだ。ここで「日本政府展示ブース」や「川口市展示野外会場」等を見学したが、兎に角雨風が強く参りました。世界中の珍しい花、美しい花が展示されていて「花マニア」には応えられないものだろうが、余り花に興味のない私には感慨のないものだった。アムステルダムに戻って、最後の晩餐なので豪華にレストランに繰り出す。白ワインを2本、赤ワインを1本注文し、「エビ入りコロッケ」「前菜のアラカルト」「USA牛ステーキ」「サーモン」「ラムステーキ」を頼み堪狽キる。毎晩、加工食品ばかり食べていたので本当に美味しかった。129ユーロはまあまあの値段か?ジュネーブの医師の息子さんが原宿のイタリアンレストランで働いていて昨年年末に我々も食事に訪れたことがあったが、その息子さんが今年3ヶ月ほどイタリアにやってきて修行をしたらしいが、イタリア人のシェフがいうには、「イタリア料理は、ニューヨークと東京にはかなわない」ということらしい。

2012年6月25日(月曜日) 第13日目
遂に旅も最後の日がやってきた。朝日が雲間からのぞいている。今日は晴れそうだ。朝焼けが見える。午前中にもう一度「国立ミュージアム」や「国立ゴッホ美術館」等を見学して、帰国の途に着く。一人はダイレクトに日本へ、もう一人はイギリスへ、私はフランクフルト経由で日本に帰るが、乗り継ぎが悪く、フランクフルトで5時間半待ちとなってしまうが、持ってきている本を読もうと思っている。
以上、スイス、オランダの旅を終えようとしている勢古口がアムステルダムからお送りしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。