平成21年に亡くなった友人の墓参りに宮城県栗駒市を訪れた。梅雨の合間だったが、晴れ渡った日だった。アムステルダムから帰国した翌日だったので時差ぼけだったが、色々あり漸く実現した墓参りだった。東京から私を含めて2名、地元仙台から2名の4名での参加だった。東北新幹線の「くりこま高原」駅からレンタカーで約30分、静かな田舎町の寺にその墓はあった。その辺りの家は本当に立派な大きな家ばかりで驚かされる。墓も素晴らしい大きさでこれまたびっくり。更に驚いたのは墓にいた「雨蛙」だった。そのカエルは私たちがいる間、じっとして墓石のところから動かない。まるで故人が蘇ってカエルに身を変えたような姿だった。墓を磨き、掃除し、そして手を合わせた。「般若心経」を唱え故人を偲んだ。