中秋の名月

「J  REPORT 2012 10月第2週号」
「リタイアメント・ノート 4年4ヶ月目」、
「VOL。761 SINCE AUG.12th、1983」
「中秋の名月」
その日は東京を台風17号の風雨が襲った。従って「中秋の名月」は翌日の台風一過の早朝観ることが出来た。真ん丸のお月様は幻想的だ。日本人は月が好きだね。でも実に美しい月だ。西の空、一杯に観えている様な錯覚すら感じる。太陽がどんどん昇ってくると月もその姿を空の青さの中に消してしまった。月は素晴らしかったが、台風一過の都内の道路には風で吹き折れた小枝が散乱していた。「東京海洋大学」内の大きな木が地上1mほどのところからぼきっと折れていた。多分日本中随所で大木が折れただろう。でもその日の空はどこまでも青く澄み切っていた。その夜は「16夜(いざよい)」の月が実に美しく夜空を飾っていた。

「どんぐりころころ」
街路樹の下に「どんぐり」が転がっていた。するとこの木は「ブナ科」のものなのだろう。都会でもこういった木が生えている。ところが山はどうも夏の暑さもあって大変らしい。新聞に「やせ細った熊」の写真が出ていたが、餌不足が酷いらしい。今週は木曜日から「北海道旅行」がある。「知床半島」にも行くのだが、知床の熊も痩せて大変なようだ。襲われて食われでもしたら、これもまた大変だ。知床には2005年10月一人旅で行った。ところがいよいよ知床半島というところでバスの中にいる私の携帯が鳴り出した。甥からの電話だった。「母が死んだ」という。「朝、食事を持っていったら、もう冷たくなっていた」というではないか。それからバスの終点から逆戻りで「女満別空港」に行って、急ぎ東京へ戻ったのだった。それ以来の知床だ。

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