第二日目 12月13日(木)

スペインの首都「マドリッド」、欧州経済のアキレス腱である南欧の国。眠れたのか、眠れなかったのか、よく分からない内に朝が来た。当然ながら「時差ぼけ」だ。体は日本時間だが、外は真っ暗(現地午前6時、日本は午後2時)。数日は時差ぼけ解消にはかかりそうだ。さあ、事実上の観光開始日だ。イベリア半島の中央部にある世界遺産3箇所を巡った。「エル・エスコリアル」(修道院と王宮)、「セゴビア」(ローマ時代の水道橋)、「アビラ」(城壁都市)だ。中世の面持ちを残した街で、スペインの特徴である「イスラム」と「キリスト」の文化の融合があちこちに見られた。その一部には「巡礼の道」も含まれており、「帆立貝」をした「道しるべ」を見ることができる。まあ、そんなことより、今日は「ロータリー」の話しをしよう。欧米の交差点でよく見かけるのが「ロータリー」だ。一番皆さんが思い出せるのはパリの「凱旋門」の周囲を走るロータリー式の道路だろう。色々な方向から入ってくる道路をロータリー式につなげて車を走らせる方式だ。例えば「右側通行」の国ならば、ロータリーは時計と反対周りで回らせる。この方式の利点は信号が不要であることだ。そして流れがある程度継続的に流れるという点だろう。但し、場所をとるためにある程度広い土地が必要となるため、都会の中心部では難しいといえよう。一方、信号式では車をどちらかの方向で必ず止めるために交通量が増大すると慢性的な渋滞が起こるという問題がある。本当は交差点は立体化するのがベストだが、それが出来ない場合、簡易的なロータリー方式はセカンドベストとして、コストも含めて理に適っているといえよう。ロータリー方式は日本では全くといってよいほど見かけない。これは日本の警察が「車のスピードを上げさせないように、信号で止める」という馬鹿げた発想から抜け出せていないからだろう。今や車はなるべく止めないで流れさせ、燃費向上、環境改善に進むべきなのに日本ではそれが未だに理解されていないと思う。同じように海外にはあって日本にはないもののひとつが、道路上の障害物だ。海外に行くと住宅地に入る前に少し高くなった小さな帯状の小山が道路上に設置されている。高さといってもせいぜい5cmから10cmか?幅30cm程度のものだが、運転手は高速で通過すれば、そこでバウンドしてしまうので減速する。そしてゆっくりと車を走らせる。これは交通事故防止にも役立つ。しかし日本では余り見ることがない。これも彼我の差だ。

第三日目 12月14日(金)
「サマランカ」の朝の夜明けは8時半過ぎだ。地図を見てみるとスペインの大半はロンドンよりも西にある。にもかかわらず、ロンドンより1時間早い時間帯のフランスやドイツと同じ時間帯に入っているから、朝が遅いのだと気が付いた。逆に日没は遅くなるはずだ。あくまでもヨーロッパの中心にいるという「気位の高さ」のなせる業か?お隣のポルトガルは流石にロンドンと同じ時間帯になっているのだが。さて昨日は「添乗員さん」がキリスト教徒だったせいで、それも熱心な教徒のようなのだが、「ユダヤ教」、「キリスト教」、「イスラム教」についての話しを聞いた。どれも「同じ神」(一神教)を信じているが、「預言者」がそれぞれ違うとの説明だった。「キリスト教徒になるには、受胎告知を信じることが始まり」だそうだ。そしてユダヤ教は「旧約聖書」を、「キリスト教」は「新約聖書」を、「イスラム教」は「コーラン」を経典としているという。私はどちらかといえば「無信教的仏教徒」だから、よく分からない。彼曰く「仏教は死後の世界を、その他の3宗教は現世での教えを説く」といっていたが、これもよく分からなかった。サマランカにはスペイン最古の大学があり、今も続いているのだそうだ。レオンに行く途中に「巡礼の道」に掛かる「名誉の橋」を徒歩で渡る。そして「巡礼の道」の要衝である「レオン」に着く。見所は「ステンドグラスが美しい大聖堂(カテドラル)」だ。だが街には驚くべきものがあった。
それは偉大な建築家「ガウディー」と彼の作品の「信用金庫ビル」だった。ライトアップされていて非常に美しかったし、ガウディーに会えて?感動でした。しかし今日は疲れました。疲労困憊という感じです。

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