「手前勝手世界食物語、第300話」

「ムール貝」
あるレストランで注文したのが、「ムール貝」だった、白ワインと塩で茹でられていたが、まあまあの味だった。先日は「アサリの炊き込みご飯」を作ってみた。これは失敗だった。さて、海外旅行をして思うことは日本人であって本当に良かったということだ。特に「生の魚」が食べられるのはありがたい。海外でも特に欧米人は生の「牡蠣」は食べるし、また美味しい牡蠣は世界中にある。しかし、新鮮な魚を食べる文化がなかったから、(それでも最近の日本食ブームで食べる人も増えたようだが)残念ながら美味しい魚を海外で食べるチャンスにはめったにお目に掛かれない。

「高橋(たかばし)、どぜうの伊勢喜」
久々に「清澄通り」を両国まで歩く。ところが深川は高橋(たかばし)の先にあるはずの「どぜうの店、伊勢喜」がない。マンションが建設中だった。どうなったのか?ネットで調べてみると「長期休業中」とのこと。地主さんだったのだろうから、多分マンションを建て、その一階を店舗にして再度営業を開始するのだろうか?ご存知のように「どぜう(泥鰌)」は江戸時代から庶民の蛋白源だった。この「伊勢喜」は「泥鰌鍋」と「柳川鍋」がメイン料理だ。大半の人は「泥鰌の抜き鍋」を食べる。抜きとは泥鰌の骨を抜いたもの。反対に「丸鍋」は泥鰌丸のままが入っている鍋だ。私はいつも丸鍋を頼む。タレの入った鍋に泥鰌が一面に並べられていて、これを火に掛けるが、刻んだ葱を大量に入れて煮立つのを待つ。これが実に美味しい。来年位にはマンションも出来そうだから、店の再開が楽しみだ。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

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