「カオールの石橋」

流れの強い川に大きな橋を造るのに何と60年も掛かったと言うのがワインの産地「カオール」にあった。この橋も砦と言うか城と言うか、そういう防御面を持たせるために高い塔が3つもある。この塔に籠もって戦えば敵軍は橋を渡れないのだという。この橋、実は「謂われ」がある。余りにもなかなか橋ができないので、人間たちは「悪魔」に協力を頼んだ。その見返りに悪魔に命を捧げるという約束をした。そして昼は人間が、夜は悪魔が働いて漸く完成真近になった。すると人間たちは自分たちの命が惜しくなり、悪魔が働く夜には悪魔に笊を渡したので、悪魔の仕事は一向に捗らなくなり、人間たちが昼間に仕上げた。だが悪魔にはその功績によって、橋の上の部分に「悪魔像」を飾るという栄光を与えたという。確かに真ん中の塔の屋根に近い部分に小さな悪魔がいた。まるで猿みたいな悪魔像だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。