第四日目(11月24日、日曜日)

ケープタウン最後の日だ。早朝の「植物園」を訪れた。色々な花々が咲き乱れていた。中でも感動したのが南アフリカの国花である「キング・プロテア」だった。直径10cm強の向日葵のような花で薄いピンク色をした豪華な花だった。その他動物たち鳥たちがいた。子供のフクロウの兄弟がネズミを食べていた。エジプトガン、ホロホロ鳥の親子、リスと余り見慣れない動物たちもいた。それから「アザラシ」の住む「シールアイランド」へ船で行く。数千頭のアザラシたちが島に上陸して寝ていた。海で泳ぐもの、陸で寝ているもの、本当に凄い風景だった。午後からは「アフリカ・ペンギン」の住む浜に行った。ここも数百羽のちょっと小型のペンギンが日向ぼっこしていた。これも驚きだった。そして締めはアフリカ最南西端の「ケープポイント岬」と「喜望峰」に行った。大西洋とインド洋を結ぶ重要な航路上の半島の先端だ。「バスコ・ダ・ガマ」が「インド航路」を発見したとしても知られている。途え中で「チャックマン・ヒヒ」というサルよりはちょっと大型の動物の家族連れが道路に出てきていて道行く車が止まってヒヒたちを見ていた。その他、シマウマ、鹿も見ることが出来た。ケープポイントでは名物のケーブルカーが故障していたので歩いて灯台まで登ったが、15分弱だった。南が南極、右手が大西洋、左手がインド洋、大海原が広がっていた。喜望峰では観光客が先を争って「看板」のところでの写真撮影で大混乱。写真を撮っても撮らなくても別にどうでもいいので風景のみ撮影して早々にバスに戻った。その後「喜望峰到達証明書」をもらった。快晴の日が二日続き、紫外線が強くすっかり日焼けしてしまった。二の腕から先、首筋首回り、顔と真っ赤になった。さて日曜日とあって地元の人たちが家族連れで繰り出していた。海岸では海水浴する人たちが集い、芝の上では皆でピクニックをしていた。家族団欒のひと時を楽しんでいるようだった。ここにはもはや人種差別の影はなかった。さてやはり驚いたのは郊外にある一戸建て住宅群だが、電線に電気が通ったフェンスで囲まれセキュリティが非常に厳しい環境で暮らしていた。一つの団地はフェンスで外部と遮断され、入口にはガードマンがいてチェックしていたが、それほどまでに治安が悪いということなのだろう。外部からの侵入者を完全に防ぐ体制だった。南アの現実がこれなのだろう。未開拓の高山地帯からの人たちが職を求めて都会にやってきてスラム化し更に治安悪化になるというのが現実なのだ。それと道路を歩いているのは黒人のみ。白人は車か、サイクリング中かだ。そんな貧しい黒人の脇をバスは猛スピードで過ぎていく。信号待ちの場所では黒人の物売りが来る。どこの後進国でも同じようなものだ。貧富の差が全ての原因なのだろう?

「ペンギンさん」

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