「柚子ゆべし」

「手前勝手世界食物語、第326」
「柚子ゆべし」
能登の輪島で一軒の土産屋に入った。そこにあったのが「柚子ゆべし」だった。昨年公開された映画「武士の献立」にも登場したという「柚子ゆべし」。映画は加賀藩の「台所役」の家に江戸から嫁に入った女性が夫を包丁役に育て、幕末の混乱期を乗り切るというものだったが、加賀名物のお菓子として「柚子ゆべし」が紹介されているという。映画は観たが覚えていない。いやそういえば食材を探して能登を旅した時。輪島で食べたのが「柚子ゆべし」だったような気がする。多分そうだった。柚子の中に餅を入れて、保存食としたのが「柚子ゆべし」だ。柚子の香りに苦味と甘みが交錯する不思議なお菓子だが、美味しかった。実は実物を食べてから慌てて写真を撮ったので、現物ではなくカタログの写真ですみません。以上、勢古口がお送りしました。

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