「インシュモア島」

「インシュモア島」5日目
テレビで「ルーレット」の賭け事をやっていたが、賭け事好きはアイルランドも一緒のようだ。アイルランド共和国とイギリス領北アイルランドには国境がない。行き来は自由だ。違いは道路標識が北は「マイル」で、共和国は「メートル」だということだ。共和国の標識には上に「ゲール語」、下に英語が書かれている。ケルト人の使っていたゲール語の教育は必修であり、共和国の西側や南西部では今も日常的にゲール語が話されている。これらの地域を「ゲール・タクト」と呼ぶ。勿論英語も話すので皆バイリンガルだ。夏休みには共和国の各地からゲール語を学ぶための「サマースクール」に参加する若者たちが「ゲール・タクト」を訪れる。3週間コースで地元の人の家に泊まり、全ての会話をゲール語で行うという。ホームステイ先でもサマースクールでも友人同士でも全てゲール語だそうだ。英語を話すと即退学だとか。いわば国内短期留学のようなものだ。早朝、ホテル前の岩だらけの海岸を歩く。カタツムリがたくさんいた。真っ赤な紫陽花も見られた。さてゴールウェイから車で45分の港から船で沖合にある「イニシュモア島」に渡る。45分の船旅だ。船は満席だった。結構揺れた。ヨーロッパ中、或は北アメリカからの観光客が多い。アメリカのアイルランド系の人たちにとってアイルランドは先祖の土地を訪れるルーツを探る旅でもあるのだという。ここには北大西洋に面した90mの切り立った崖の上に数千年前に建てられた石積の砦がある。この島自体、岩だらけの不毛の地で邪魔な石を積み上げただけかと思ってしまうほどの石の島だ。島中が石積の塀で細かく仕切られていた。その仕切りの中で動物を放し飼いにし、農作物を育てる。風よけにもなる。アイルランドの大西洋側は昨日のジャイアント・コーズウェイと同様に風と波で出来た断崖絶壁が続く。その一つがこの島の「ドン・エンガス」という砦跡だ。皆、崖の上から覗き出して下を見ていたが、私は高所恐怖症だから恐ろしくて早々に立ち去った。よくあんな事をやるものだ。気が知れない。島には約6時間滞在した。観光客の一部はレンタサイクルで島を巡っていた。歩行者と自転車、危険は世界どこへ行っても同じだ。夕食はゴールウェイの街で自由に食事となったので、街で一番有名な「フィッシュ&チップス」の店に行き、私は「トラディショナル・フィッシュ&チップス」@13.5ユーロと、「生牡蠣」6個@10ユーロ、そして「ギネス生ビール」1リッター@9ユーロを頼んだが、料理もビールも美味しかった。勿論チップス、所謂フライド・ポテトは大半を残した。時間がなかったので味わって食べることが出来なかったのが残念だった。フィッシュ&チップスは2008年か9年?秋にイギリスの湖水地方で食べて以来だった。白身魚のフライだが、まあまあの味だった。それにしてもチップスの多さには呆れる。そうそう、カメラのチップをいじっていたら、突然今年2月に訪れた台湾旅行の写真が出て来た。旅行中カメラを落とした時にそれまで撮っていた写真がなくなってしまい、がっかりしていたのだが、復活した。チップのどこかに仕舞われていたのがチップを動かしたので復活したのだろう。早速関係者にメールで写真を送付した。今日は一日中晴れだった。こういう日もあるのだ。食事からの帰り、時刻は午後9時、まだ太陽は上空にある。ゴルフをやっている人たちがいたが、まるで日中と一緒で、まだまだハーフラウンドは出来そうだった。

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